びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』のモデル(元ネタ)作品は?
エミール・ガレ『ひとよ茸ランプ』解説
作品名:ひとよ茸ランプ
作者名:エミール・ガレ
制作年:1904年頃
所蔵先:北澤美術館
びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』のモデル(元ネタ)になった美術作品は、フランスのガラス工芸家エミール・ガレによる『ひとよ茸ランプ』です。日本国内では北澤美術館やサントリー美術館に収蔵されています。
ヒトヨタケは、夜にカサを開き、自己消化により夜明けとともに一晩でしぼんでしまう儚いきのこ。ヒトヨタケのカサは固く閉じた状態から完全に開いた状態まで3段階の成長過程があり、エミール・ガレの『ひとよ茸ランプ』はこの3段階すべてのきのこの状態をモデルとしています。
居間の片隅に置くテーブルランプとして制作された『ひとよ茸ランプ』は、カサの部分を乳白色・透明・赤茶3層のガラスで覆い、カサの上に線を描くことできのこ本来の自然な姿を表現しています。
アール・ヌーヴォーとは
絵画や彫刻などの芸術と調度品や日用品の応用芸術の区別を取り払、インテリアデザイン、グラフィックアート、家具、ガラス工芸、テキスタイル、などに広く用いられたアール・ヌーヴォー。
アール・ヌーヴォーのガラス器は一品ずつ熟練の技術でつくられており、椅子や照明器具などの実用品にも美術品のような優美さが感じられます。アール・ヌーヴォーを代表する工芸作家にエミール・ガレ、ルネ・ラリック、L.C.ティファニーがいます。
エミール・ガレとは
1878年に家業を継いだエミール・ガレは、1880年から1889年にかけてガラスや陶器で東洋の影響を感じさせる作品、花や動物など自然の造形を表現したガラス工芸品を数多く制作し、近代ガラス工芸作家の代表的存在となりました。植物学を学んだエミール・ガレは、本作『ひとよ茸ランプ』以外にも植物をモティーフにした作品を数多く残しており、写真はその一例です。
びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』解説・登場人物
『ひとよだけ巡査』あらすじ解説
びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』の主人公は田舎の警察署に着任して2年のひとよだけ巡査。田舎道をのんびりパトロールするひとよだけ巡査の元に連続高級椎茸盗難事件の捜査に協力してほしいと刑事がやってきます。
普通のキノコのふりをして犯人を捕まえるという刑事の作戦に乗ったひとよだけ巡査は、作戦当日の夜更けに泥棒を見つけると、きのこの軸をくねらせ微弱な光のモールス信号で警察関係者に異常を知らせます(刑事は鼻ちょうちんで爆睡中)。
「K・I・T・A・Y・O」のモールス信号に先に気づいたのは泥棒のキツネ。カサのランプで強力な目くらましライトを発しキツネを気絶させると警察官に叩き起こされた刑事が駆けつけてきました。
『ひとよだけ巡査』歌詞係・登場人物
びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』の歌詞係は本ランプを制作したガラス工芸家エミール・ガレ本人。
ひとよだけ巡査と共に事件に奔走するトンガリ頭の刑事は『真珠の耳飾りのくノ一 』でくノ一を追い、『審判はフリーダ』でテニスの試合に出場し、『ヘルスチェックインザヘル』で辛い健康診断に涙を流し、『海の幸のチューン』でくノ一と一緒に海に出かけていた男性。
きのこ泥棒のキツネは『雪中のフォーメーション<山>』では狩人と猟犬から逃げ切っていましたが、今回はひとよだけ巡査によって御用となりました。
びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』収録DVD BOOK
びじゅチューン!『ひとよだけ巡査』は、びじゅチューン!DVD BOOK6巻・第08話に収録されています。
『ひとよだけ巡査』放送データ・作者・動画
放送局:NHK Eテレ(教育テレビ)
初回放送日:2020年6月24日
作者:井上涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)
歌詞:掲載サイト無(動画内の歌詞をご確認ください)
動画:YouTube、どーがレージ
2013年放送びじゅチューン!作品
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