びじゅチューン!『ラス・メニーナス、開演前』のモデル(元ネタ)作品は?
『ラス・メニーナス』ベラスケス
作品:ラス・メニーナス
作者:ディエゴ・ベラスケス
所蔵:プラド美術館

びじゅチューン!『ラス・メニーナス、開演前』のモデル(元ネタ)になった美術作品は、バロック美術を代表するスペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスによる油彩画『ラス・メニーナス』。

ラス・メニーナスとは宮廷の侍女たちのことで、ベラスケス作『ラス・メニーナス』には、スペインの王女マルガリータを中心に、マルガリータ王女に使える侍女や慰め者、絵画制作中のベラスケスなどが描かれています。
ベラスケスはマルガリータ王女の肖像画を何枚も描いていますが、これはマルガリータ王女の父・フェリペ4世がマルガリータ王女と神聖ローマ皇帝レオポルト1世を政略結婚させるため。マルガリータ王女の肖像画は現代でいう「お見合い写真」としての役割も果たしました。
びじゅチューン!『ラス・メニーナス、開演前』解説・登場人物
びじゅチューン!『ラス・メニーナス、開演前』には、ラス・メニーナスに描かれている全員が登場。
絵画を制作するベラスケスや裏方が慌しく走り回る舞台袖で、マルガリータ王女、侍女のマリア・アウグスティーナとイサベル・ベラスコ、慰め者のマリア・バルボラの4人がステージに立つ前の緊張を味わっていると、「あなた方の実力を客席で拝ませてもらう」とプロデューサーが更なるプレッシャーをかけてきます。
幕が上がり、ステージに上がった4人はプロフェッショナルとして演技を披露。客席も大いに盛り上がりますが、楽屋に来たプロデューサーは「その程度かね、ライトを浴びる資格もない」と。
捨て台詞に負けず、4人は「まだまだこれから」と再び舞台に上がりライトを浴びました。
歌詞係はラス・メニーナスの鏡に映るスペイン国王夫妻が担当。客席には『お局のモナ・リザさん』の姿も。
マリア、イザベル、マリの3人は、後日『人を真似る瓶』の舞台になったフォリー・ベルジェールのバーで乾杯しています。舞台の成功をお祝いしたのかもしれませんね。


ハプスブルク展、国立西洋美術館にて2020年1月26日まで
『ラス・メニーナス、開演前』放送データ・作者・歌詞・動画
放送局:NHK Eテレ(教育テレビ)
初回放送日:2015年11月8日
作者:井上涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)、DJみそしるとMCごはん(うた)
歌詞:ラス・メニーナス
動画:YouTube、どーがレージ