見返りすぎてほぼドリル－びじゅチューン作品解説・モデル・動画

びじゅチューン！『見返りすぎてほぼドリル』のモデル（元ネタ）作品は？

作品：見返り美人図
作者：菱川師宣
所蔵：東京国立博物館

びじゅチューン！『見返りすぎてほぼドリル』のモデル（元ネタ）になった美術作品は、江戸初期の絵師・菱川師宣による肉筆画『見返り美人図』です。現在は東京国立博物館が所蔵しています。

菱川師宣は「浮世絵を確立した」といわれる元祖・浮世絵師ですが、この作品は版画ではなく、肉筆（手描き）。菊と桜があしらわれた赤い着物に当時の流行・吉弥結びの帯が美しい立ち美人は、昭和23年発行の記念切手の図案にも採用されました。

ジョセフのことが好きすぎる見返り美人

びじゅチューン！『見返りすぎてほぼドリル』では、ジョセフのことが好きすぎてチラチラと見返り続ける立ち美人について、町の人たちが証言し始めます。

親方：あの子はジョセフを好きすぎて、スーパーで買い物したり、ピアノを弾くジョセフをチラチラ見返りすぎてドリルになった

おみつ：あの子がジョセフをチラチラ見返り続けるおかげで洗濯物や干物がよく乾くの

およね：あの子はこの前宇宙に飛んでいって隕石の軌道を逸らしてくれた

ほかにも町のみんなのドライヤー代わりになったり、凧揚げや酢飯作りの役にたったり、見返りすぎてグルグルまわり続ける立ち美人は町のみんなの人気者。しかし肝心のジョセフは、そんなことなどどこ吹く風で、見返りすぎる立ち美人の恋は望み薄のようです。町のみんなは「恋よ、続け」と願うのでした。

びじゅチューン！『見返りすぎてほぼドリル』の歌詞係は、およねが担当。

親方・おみつ・およねの３人は『雨は愛すが人逃げる』で雨と仲良くなるためのミーティングを開いた人情味溢れる町衆。

立ち美人が恋心を寄せるジョセフは、ナルキッソスがお天気キャスターを務めるテレビ番組「びじゅチューン！ニュース」の司会者を務めています。

『焔のお習字教室』には何にでも牛乳を注ぐ女と一緒にお祭りに出かける色男ジョセフを目撃し、嫉妬の焔を燃やす立ち美人が登場しました。

びじゅチューン！『見返りすぎてほぼドリル』は、びじゅチューン！DVD BOOK1巻・第05話に収録されています。

放送局：NHK Eテレ（教育テレビ）
初回放送日：2014年5月4日
作者：井上涼（作詞・作曲・歌・アニメーション）
歌詞：見返りすぎてほぼドリル
動画：YouTube、どーがレージ