『立体曼荼羅マスゲーム』のモデル(元ネタ)作品は?
国宝・重要文化財『立体曼荼羅(京都・東寺)』解説
作品:立体曼荼羅
配置:弘法大師
所蔵:東寺(京都)
びじゅチューン!『立体曼荼羅マスゲーム』のモデル(元ネタ)となったのは、京都・東寺の講堂に安置されている21体の仏像群(立体曼荼羅)です。
曼荼羅とは?
曼荼羅とは、密教の経典に基づき、仏教の教えを分かりやすく絵にしたもので、平面の紙・布・壁などに描かれます。曼荼羅には何百もの種類があるといわれており、たとえば両界曼荼羅は胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅を合わせたもので、どちらにも大日如来が描かれています。
立体曼荼羅とは?
通常は平面に描かれる曼荼羅を視覚的により分かりやすく、仏像を使って立体的に表したのが立体曼荼羅です。東寺の立体曼荼羅は空海が構想したといわれていますが、空海は立体曼荼羅の完成を待たずに亡くなってしまいました。
2019年に東京国立博物館で開催された特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」に立体曼荼羅のうち15体(国宝11体、重文4体)が展示され大きな話題となったのも記憶に新しいところです。
びじゅチューン!『立体曼荼羅マスゲーム』解説・登場人物
『立体曼荼羅マスゲーム』あらすじ解説
びじゅチューン!『立体曼荼羅マスゲーム』の主人公の女性は『何にでも牛乳を注ぐ女』の社食で腕を振るっていたベテラン調理師さん。
ノートPCと電卓を前にキュウリパックをしたまま居眠りをしてしまい、気付けば夜中の2時…とお疲れの様子です。
働いている社食で、自信を持って出した牛乳カレーみそしるうどん(なぜかスープは緑色)が大量に残された様子がフラッシュバックし、夜中にひとり悲しさを噛み締める調理師さん。
すると窓の外がふいに明るくなり、立体曼荼羅の仏像群が調理師さんに対してマスゲーム(集団で行う体操)で「いきろ つよく または よわく」とメッセージを送っているではありませんか。木の上には立体曼荼羅を構想(プロデュース)した空海の姿も。
きつい姿勢をキープしたまま耐える仏像たちと空海を見た調理師さんは外に飛び出し、自らもマスゲームに参加、「生きてけ」の文字を完成させました。マスゲームに参加した空海が手に持っているのは密教の儀式で使われる密教法具・金剛杵です。
『立体曼荼羅マスゲーム』歌詞係・登場人物
びじゅチューン!『立体曼荼羅マスゲーム』の歌詞係も空海だったため、最後は画面に空海が2人いる不思議な状況でした。
主人公の調理師の女性は『ダンス寿司』にもお客さんとして登場。美味しいものを食べ歩くことが仕事にも役立っているのかもしれませんね。ちなみに女性の部屋にあった時計は『写楽式洗顔』の掛け時計や『ランチは地獄の門の奥に』の腕時計と同じデザインです。
優しさに思わずグッとくる作品でした
びじゅチューン!『立体曼荼羅マスゲーム』収録DVD BOOK
びじゅチューン!『立体曼荼羅マスゲーム』は、びじゅチューン!DVD BOOK5巻・第12話に収録されています。
『立体曼荼羅マスゲーム』放送データ・作者・動画
放送局:NHK Eテレ(教育テレビ)
初回放送日:2019年4月24日
作者:井上涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)
歌詞:掲載サイト無(動画内の歌詞をご確認ください)
動画:YouTube、どーがレージ
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