びじゅチューン!『通勤フロム山水長巻』のモデル(元ネタ)作品は?
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『山水長巻』雪舟
作品:山水長巻(四季山水図巻)
作者:雪舟
所蔵:毛利博物館(山口県)
指定:国宝
びじゅチューン!『通勤フロム山水長巻』のモデル(元ネタ)になった美術作品は、室町時代の水墨画家・雪舟による絵巻物『山水長巻(四季山水図巻)』。春夏秋冬、そして次の春までの山水の景色が水墨と淡彩によって描かれており、巻物の長さは16メートルにもなります。

中国に渡り中国の絵画技法や画風を学んだ雪舟は、中国の水墨画をベースに日本独自の画風を確立しました。雪舟が後世の画家たちに与えた影響は非常に大きく、雪舟の作品は本作『山水長巻』を含め6点が国宝に指定されています。
びじゅチューン!『通勤フロム山水長巻』解説・登場人物
びじゅチューン!『通勤フロム山水長巻』のなかに暮らし、山あり谷あり海ありの山水長巻を右から左へと駆け抜け通勤するOLまりえにとって、寝坊や忘れ物は命取り。
5分の寝坊でパパを無視するほど焦ったOLまりえは、険しい崖をヒールで登り、おじじに船に乗せてもらって川を渡り、険しい道をショートカットして駅に急ぎます。
七重の塔のあたりで忘れ物に気付きますが、パパが車で届けてくれて何とかセーフ。実家のありがたみをヒシヒシ感じるまりえです。
残りの道を猛ダッシュで駅に到着したまりえは「会社、午前休だった…」と気付くと、膝から崩れ落ちました。

主人公が駆け抜けた通勤コースがこちら。のどかな実家、素敵です
びじゅチューン!『地元が快楽の園』では、OLまりえの地元がヒエロニムス・ボスの快楽の園だったという設定に。ボスと雪舟という全く異なる作品がびじゅチューン!の世界観のなかで繋がることになりました。ちなみに山水長巻は1486年、快楽の園は1490~1510年頃の作品といわれています。
『通勤フロム山水長巻』放送データ・作者・動画
放送局:NHK Eテレ(教育テレビ)
初回放送日:2016年6月12日
作者:井上涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)
歌詞:掲載サイト無(動画内の歌詞をご確認ください)
動画:YouTube、どーがレージ