びじゅチューン!『武蔵の遅刻理由』のモデル(元ネタ)作品は?
歌川国芳『宮本武蔵の鯨退治』解説
作品:宮本武蔵の鯨退治
作者:歌川国芳
所蔵:ニュー ベッドフォード捕鯨博物館
びじゅチューン!『武蔵の遅刻の理由』のモデル(元ネタ)になった美術作品は、江戸時代末期に活躍した絵師・歌川国芳による浮世絵『宮本武蔵の鯨退治』。二刀流だったといわれる江戸初期の剣術家・宮本武蔵が巨大な鯨を退治する場面を大判3枚に渡る浮世絵に描き出しています。
歌川国芳は、29歳の頃に発表した『水滸伝』のシリーズで「武者絵の国芳」と呼ばれる人気絵師に。その後、江戸幕府への不満を暗に皮肉った風刺画でも人気をさらった国芳は、本作『宮本武蔵の鯨退治』を発表しました。
びじゅチューン!『武蔵の遅刻の理由』解説・登場人物
『武蔵の遅刻の理由』あらすじ解説
「巌流島の決闘」の呼び名で知られる宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘には、武蔵がわざと遅れて現れたという話(吉川英治の小説『宮本武蔵』)があり、びじゅチューン!『武蔵の遅刻の理由』では、鯨は退治の対象ではなく、「決闘に遅刻したのは鯨の悩みを解消するため」という武蔵の嘘に利用されました。
武蔵は小次郎に、荒波に疲れたクジラから「クジラが着られる大きいサイズの服がない」という悩みを聞き、二刀流の手縫いでクジラ用のドット柄のワンピースを仕立てていたため遅刻したのだと嘘八百を得意げに語ります。
小次郎の前で遅刻理由を取り繕う武蔵でしたが、無表情な小次郎に「おまえが昼寝してるのを見ていたぞ」と告げられ、あっという間に武蔵の嘘はバレてしまいました。
嘘八百の遅刻理由を並べ続ける武蔵を冷ややかに見る小次郎は、歌川国芳作『巌柳島報讐図』からの登場です。
『武蔵の遅刻の理由』歌詞係・登場人物
びじゅチューン!『武蔵の遅刻の理由』の歌詞係は、『宮本武蔵の鯨退治』の作者・歌川国芳が描いた猫が担当。
この決闘の後、武蔵と小次郎は、『人を真似る瓶』のフォリー・ベルジェールのバーでケンカしているところをバーテンダーに目撃されています。
びじゅチューン!『武蔵の遅刻理由』収録DVD BOOK
びじゅチューン!『武蔵の遅刻理由』は、びじゅチューン!DVD BOOK3巻・第03話に収録されています。
『武蔵の遅刻理由』放送データ・作者・歌詞・動画
放送局:NHK Eテレ(教育テレビ)
初回放送日:2016年1月10日
作者:井上涼(作詞・作曲・歌・アニメーション)
歌詞:武蔵の遅刻理由
動画:YouTube、どーがレージ
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