ルーベンス展の混雑状況・口コミ・評判・見どころは?

ルーベンス展・国立西洋美術館で開催

幅3mを超える大作『エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち』

幅3mを超える大作『エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち』

2018年10月16日より、東京・上野の国立西洋美術館にてルーベンス展が始まります。

王の画家にして画家の王」の異名を持ち、美術史史上最も成功した画家ともいわれるピーテル・パウル・ルーベンスは、ネーデルラント総督夫妻から寵愛を受けた宮廷画家であり、多国語を操る博識な外交官であり、幸せな家庭の夫であり父でもあった、バロック美術の巨匠です。

日本ではフランダースの犬の最終回に登場したアントワープ聖母大聖堂祭壇画の作者としてご存知の方も多いでしょう。

ピーテル・パウル・ルーベンスの生涯と作品解説
「王の画家にして画家の王」という異名を取り、美術史史上最も成功したとも言われるピーテル・パウル・ルーベンスは、バロック美術を代表する画家です。日本では、フランダースの犬で主人公ネロが天に召される前に観た祭壇画『キリスト昇架』『キリスト降架』の作者としてもよく知られています。

日本でも人気が高いルーベンスですが、これまで国内で開催されたルーベンスの展覧会は多くありません。その理由としては、ルーベンスの描いた作品のサイズが大きく島国日本への運搬が大変なこと、祭壇画などは設置された場所から移動させることが難しい(そもそもあまり貸し出さない)ことなどが挙げられます。

今回、国立西洋美術館で開催されるルーベンス展には、幅3mを超える大きなサイズの作品を含むルーベンス作品・約45点の展示が予定されており、これは国内ルーベンス展としては史上最大級です。

ルーベンス展の見どころ

ルーベンスとイタリア美術の関わり

ピーテル・パウル・ルーベンス『パエトンの墜落』1604年 - 1605年頃 ナショナル・ギャラリー・オブ・アート

ルーベンス『パエトンの墜落』1604-1605年頃 NGA

ルーベンスの画風が確立したのは、ルーベンスが20代前半からの8年間を過ごしたイタリア。ルーベンスはヴェネツィア滞在時にティツィアーノら盛期ルネサンス・ヴェネツィア派の作品に触れ、ローマ滞在時にはダ・ヴィンチラファエロのほか、カラヴァッジオやカラッチ一族を熱心に研究するなど、イタリア芸術から多大な影響を受けました。ルーベンスのダイナミックな明暗表現力強い躍動感華麗な筆さばきなど、バロック美術の真髄ともいえる部分はイタリアでの経験が大きいと考えられます。

ピーテル・パウル・ルーベンスの生涯と作品解説
「王の画家にして画家の王」という異名を取り、美術史史上最も成功したとも言われるピーテル・パウル・ルーベンスは、バロック美術を代表する画家です。日本では、フランダースの犬で主人公ネロが天に召される前に観た祭壇画『キリスト昇架』『キリスト降架』の作者としてもよく知られています。

今回、東京・上野の国立西洋美術館で開催されるルーベンス展には、このイタリア時代のルーベンスの学びの軌跡やルーベンスが影響を受けたイタリア美術、またルーベンスが影響を与えたイタリア美術なども展示されます。

『聖アンデレの殉職』日本初公開

ピーテル・パウル・ルーベンス『聖アンデレの殉職』1638-1639年 サンタンドレス・デ・ロス・フラメンコス王立病院礼拝堂

日本初公開『聖アンデレの殉職』

国立西洋美術館・ルーベンス展には、ルーベンス最後の大作と言われる『聖アンデレの殉職』の来日が決定しています。作品サイズが高さ3mを超える『聖アンデレの殉職』は、新約聖書に登場するイエスの使徒アンデレがX字の十字架に架けられ殉教する場面を描いた作品です。

今回この『聖アンデレの殉職』がルーベンス展のために来日、日本で初公開されます。

フランダースの犬・最終回の祭壇画が4K映像に

ピーテル・パウル・ルーベンス『キリスト昇架』1610-1611年聖母マリア大聖堂(ベルギー・アントウェルペン)

フランダースの犬・最終回に登場した『キリスト昇架』

フランダースの犬・最終回で、主人公ネロはアントワープ聖母大聖堂の祭壇画に感嘆の声を上げます。ネロが最初に見た祭壇画はルーベンス作『キリスト昇架』、そしてネロがパトラッシュと共に天に召されたとき目の前にあった祭壇画はルーベンス作『キリスト降架』でした。

今回のルーベンス展では、国立西洋美術館・館内ロビー設置のスクリーンにて、アントワープ大聖堂や祭壇画を4K撮影した映像が流されます。東京・上野にいながら、オランダの大聖堂の雰囲気やフランダースの犬の感動が味わえる嬉しい試みです。

※10/16追記
ルーベンス展のチケット確認ブースの先、展覧会入場口前の地下ロビーに4K大スクリーン有り。アントワープ大聖堂の内部を含む6分ほどの映像(撮影禁止)が流れていました。

ルーベンス展作品紹介

国立西洋美術館・ルーベンス展に展示予定の作品を何点かご紹介します。掲載順序は制作年の古い順です。

ルーベンス『キリストの埋葬(キリストの哀悼)』

ピーテル・パウル・ルーベンス『キリストの埋葬』1602年

作品名:キリストの埋葬(キリストの哀悼)
制作年:1602年
所有者:ボルゲーゼ美術館(ローマ)

ルーベンス『スザンナと長老たち』

ピーテル・パウル・ルーベンス『スザンナと長老たち』1606-1607年 ボルゲーゼ美術館

作品名:スザンナと長老たち
制作年:1606年-1607年
所有者:ボルゲーゼ美術館(ローマ)

ルーベンス『ローマの慈愛(キモンとペロー)』

ピーテル・パウル・ルーベンス『ローマの慈愛(キモンとペロー)』1610-1612年 エルミタージュ美術館

作品名:ローマの慈愛(キモンとペロー)
制作年:1610-1612年
所有者:エルミタージュ美術館

ルーベンス『眠る二人の子供』

ピーテル・パウル・ルーベンス『眠る二人の子供』1612-1613年 東京・国立西洋美術館

作品名:眠る二人の子供
制作年:1612-1613年
所有者:東京・国立西洋美術館

ルーベンス『エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち』

ピーテル・パウル・ルーベンス『エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち』1615-1616年

作品名:エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち
制作年:1615年-1616年
所有者:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション

ルーベンス『セネカの死』

ピーテル・パウル・ルーベンス『セネカの死』1615-1616年

作品名:セネカの死
制作年:1615年-1616年
所有者:プラド美術館

ルーベンス『クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像』

ピーテル・パウル・ルーベンス『クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像』1615-1616年

作品名:クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像
制作年:1615年-1616年
所有者:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション

ルーベンス『マルスとレア・シルウィア』

ピーテル・パウル・ルーベンス『マルスとレア・シルウィア』1616-1617年 ウィーン・リヒテンシュタイン候伯爵家コレクション

作品名:マルスとレア・シルウィア
制作年:1616-1617年
所有者:ウィーン・リヒテンシュタイン候伯爵家コレクション

ルーベンス『ヘスペリデスの園のヘラクレス』

ピーテル・パウル・ルーベンス『ヘスペリデスの園のヘラクレス』1638年 サバウダ美術館
作品名:ヘスペリデスの園のヘラクレス
制作年:1638年
所有者:サバウダ美術館

ルーベンス『聖アンデレの殉職』

ピーテル・パウル・ルーベンス『聖アンデレの殉職』1638-1639年 サンタンドレス・デ・ロス・フラメンコス王立病院礼拝堂

作品名:聖アンデレの殉職
制作年:1638-1639年
所有者:サンタンドレス・デ・ロス・フラメンコス王立病院礼拝堂

ルーベンス展・開催概要・チケット

ルーベンス展・開催概要

国立西洋美術館
展覧会名:ルーベンス展―バロックの誕生
開催会場:国立西洋美術館
開催期間:2018年10月16日(火)〜2019年1月20日(日)
開館時間:9時30分〜17時30分
※入場は閉館の30分前まで
※開館・閉館時間が異なる曜日あり
休館日:月曜日(12/24、1/14は開館)、12/28〜1/1、1/15
※休館日は追加・変更になる場合あり
公式サイトhttp://www.tbs.co.jp/rubens2018/

他会場への巡回はありません。国立西洋美術館のみの展覧会です。

ルーベンス展のチケット

チケット料金

前売・団体券
一般:1,400円
大学生:1,000円
高校生:600円
※団体は20名以上
※前売り券の販売は2018年10月15日(月)(国立西洋美術館は10月14日)まで

当日券
一般:1,600円
大学生:1,200円
高校生:800円

中学生以下は入場無料

チケット購入方法

ルーベンス展の前売券および当日券の購入には、国立西洋美術館(開館日のみ)、チケットぴあ、ローチケ、イープラス、他主要プレイガイドが利用できます。

詳しくはルーベンス展公式サイトのチケット情報からご確認ください。

ルーベンス展公式サイト
チケット情報:http://www.tbs.co.jp/rubens2018/ticket/

ルーベンス展の混雑予想

芸術の秋、上野の混雑状況

上野の混雑銀杏並木の紅葉が美しい秋の上野公園は、芸術の秋で美術鑑賞する方が増えることに加え、修学旅行や遠足、バスツアーなども重なるため、公園全体が混雑傾向になります。

上野公園内にある美術館・博物館では、10月2日からマルセル・デュシャンと日本美術展(東京国立博物館)、10月5日からフェルメール展(上野の森美術館)が始まっており、さらに10月27日からはムンク展(東京都美術館)、10月30日からは千の技術博(国立科学博物館)が始まります。

一日のなかで複数の展覧会をハシゴされる方もいらっしゃるので、ルーベンス展以外の美術館・博物館も相当の人出です。

ルーベンス展の混雑予想

国立西洋美術館は大変人気の高い美術館ですが、展示スペースが広く、特別展も常設展もゆったりとしているので、「お客さんがギューギューで作品が観られない」ということはほとんどありません。展示物が小さくて覗きこまなければならなかったり、書物のようにガラスケース前で長時間立ち止まる必要がある場合は周辺が混みあいますが、大抵は順路の一部だけの混雑です。

今回は大きな作品が多いルーベンスの展覧会なので、作品が鑑賞できないほどの混雑は考えにくいと思いますが、人気の展覧会となるのは間違いないため、週末一部平日(後述)、会期終了間際は混雑が発生するでしょう。

避けたほうが良い混雑予想日

上野には「この日は必ず混む」という日が存在します。

それは毎月第3水曜日シルバーデー。65歳以上の方が東京国立博物館、国立西洋美術館などに無料で入館できる日です。

国立西洋美術館のシルバーデーは、無料で入館できるのは常設展のみ、企画展であるルーベンス展は65歳以上でも一般料金が必要なのですが、すぐ近くの東京都美術館は65歳以上であれば企画展も含めて無料になります。そのため、シルバーデーの東京都美術館は入場待ちの長い列ができるのがお約束です。そして、東京都美術館にいらした65歳以上の方のなかには「せっかく上野まで来たから」と近くの国立博物館や西洋博物館とハシゴされる方が一定数いらっしゃいます。シルバーデーの上野公園内施設はどこも混みます。

また、毎月第3土曜日、翌日曜日の家族ふれあいの日の東京都美術館は、「18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住2名まで)」のチケットが企画展も含めて半額です。シルバーデーと同様の理由で周辺の施設である国立西洋美術館も混む傾向にあります。

上記以外では、週末は11月23日~25日、12月22日~24日の3連休、平日は学生さんが冬休みに入る12月末~1月初旬が混むかと思います。

ルーベンス展の混雑状況

ルーベンス展初日レポ_看板ルーベンス展(国立西洋美術館)、初日に行ってきました。
チケット窓口も会場内も混雑は見られず、どの作品もゆっくり鑑賞できました。会期後半は混雑するでしょうから、今のうちが狙い目です。

入場口にあたる地下ロビーでは、荘厳な音楽と共にアントワープ大聖堂の祭壇画など美しい4K映像(約6分・撮影禁止)が流れており、ほとんどの方がこのロビーで一旦足を止めて映像をご覧になっていました。ルーベンス展への期待が膨らむだけでなく、入場者が分散する効果もあって、とても良い試みだと思います。
ルーベンス展初日レポ_チケット列

ちなみに国立西洋美術館の常設展には、ルーベンスと同じバロック美術に分類される画家フェルメールの『聖プラクセディス(正しくは”フェルメールに帰属”)』が展示されています。ルーベンス展のチケットで常設展も観覧できますので、お時間がありましたらこちらもぜひ。

ルーベンス展の評判・口コミ

ルーベンス展、SNSでの評判や口コミです。

ルーベンス展・会場アクセス

東京・国立西洋美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7

ルーベンス展の近くで開催中の展覧会

ルーベンス展(国立西洋美術館)周辺、秋の上野は話題の展覧会や特別展が目白押しです。上野の森美術館ではフェルメール展が開催中、10月27日からは東京都美術館でムンク展もスタートします。この機会に美術館のハシゴも楽しいのでは。

フェルメール展(上野の森美術館)
2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日)

ムンク展(東京都美術館)
2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)

マルセル・デュシャンと日本美術展(東京国立博物館)
2018年10月2日(火)~ 2018年12月9日(日

京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ展(東京国立博物館)
2018年10月2日(火)~ 2018年12月9日(日)

日本を変えた千の技術博(国立科学博物館)
2018年10月30日(火)~2019年3月3日(日)

フェルメール展の混雑状況は?見どころとチケット購入方法
東京・大阪で開催されるフェルメール展。それぞれの会場の見どころ、展示作品、混雑状況、口コミ・評判、チケット購入の注意点などをご紹介します。
ムンク展の混雑状況・口コミ・評判・見どころは?
東京都美術館で開催されるムンク展。ムンクの代名詞テンペラ画『叫び』が日本で初公開されることでも話題です。ムンク作品の見どころ、展示作品、混雑予想・状況、口コミ・評判、チケット情報などをご紹介します。
error:Content is protected