ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)にて開催中の「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」が、好評につき2019年12月26日(木)まで会期延長となりました。
「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、リヒテンシュタイン侯爵家の3万点にものぼる個人コレクションから、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル、クラーナハをはじめとする北方ルネサンス・バロック・ロココなどの絵画、ウィーン窯を中心とする華やかで美しい陶磁器など、宝石箱にもたとえられるリヒテンシュタイン侯爵家コレクション約130点を展示する展覧会です。
リヒテンシュタインとは?
リヒテンシュタイン侯国とは?
かつて神聖ローマ帝国に仕え、神聖ローマ帝国期の領邦国家を引き継いだリヒテンシュタイン侯爵家が統治する国がリヒテンシュタイン侯国。同国の国家元首であるリヒテンシュタインの名を冠するリヒテンシュタイン侯国は、オーストリアとスイスの間にある小規模な国家です。
財力を生かした美術品収集 リヒテンシュタイン侯爵家
リヒテンシュタイン侯爵家は国外に多数の所有地を持つ非常に財力のある貴族家で、歴代侯爵たちが「貴族が持つにふさわしい美術品」「ヨーロッパ美術の名品」を収集・保存してきました。
美術品コレクションに関する家訓まであるリヒテンシュタイン侯爵家により、14世紀から現在に至るまで500年以上に渡り守られ続けてきたコレクションの数は約3万点。その数や質は英国王室に次ぐといわれるほどです。
リヒテンシュタイン侯爵家の貴重なコレクションの数々は、侯爵家の跡取りが代々受け継ぐルールとなっており、リヒテンシュタインの首都ファドゥーツにあるリヒテンシュタイン侯爵家の城やウィーンの離宮に収蔵されています。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展の見どころ
北方ルネサンスやバロック・ロココの至宝
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展の展示は7章に分かれており、絵画と美しい磁器の数々が鑑賞できます。
第1章 リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活
第2章 宗教画
第3章 神話画・歴史画
第4章 磁器-西洋と東洋の出会い
第5章 ウィーンの磁器工房
第6章 風景画
第7章 花の静物画
イタリア・ルネサンスや北方ルネサンス、バロック、ロココなどから集められた絵画は、肖像画、宗教画、神話画、歴史画、風景画、静物画と非常にバランスの良い構成。クラーナハの宗教画やルーベンスの神話画、都市部で暮らす貴族の癒しとなった風景画なども揃っています。
繊細な美しさが咲き誇る花の絵画や陶器コレクション
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展には、「第7章 花の静物画」を中心に、キャンバス(もしくは板)に描かれた油彩画、陶板に描かれた陶板画、花々があしらわれた磁器も展示されており、いずれの作品も色鮮やかな花々が繊細な筆致で表現されているのが特徴。12脚すべて異なる絵柄を手書きした金色のティーセットなど絢爛豪華な磁器にも注目です。
第7章エリアは撮影OKです(※混雑時など撮影が制限されている場合あり)。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展・作品紹介
フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー『磁器の花瓶の花、燭台、銀器』
作者名:フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー
作品名:磁器の花瓶の花、燭台、銀器
制作年:1839年
「リヒテンシュタイン公爵家の至宝展」のメインビジュアルにもなっている油彩画。黒い背景に精緻な筆致の鮮やかな花々と浮かびあがるように光り輝く花瓶や金属の表現が見事で、花々の作品が多数揃う展覧会のなかでも一際目を引きます。
ルーカス・クラーナハ『聖バルバラ』
作者名:ルーカス・クラーナハ
作品名:聖バルバラ
制作年:1520年以降
ひと目でクラーナハと分かる独特の表情と美しい色彩が見事な宗教画。豊かな装飾が施された衣服に身を包み聖書に目を落とす聖人が描かれています。
ピーテル・パウル・ルーベンスと工房『ペルセウスとアンドロメダ』
作者名:ピーテル・パウル・ルーベンスと工房
作品名:ペルセウスとアンドロメダ
制作年:1622年以降
アンドロメダを食べようとする海の怪物を退治しアンドロメダを救うペルセウス(後に2人は結婚)。ルーベンスらしい肉付きのいいアンドロメダと赤いマントを翻すペルセウスが美しい神話画です。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展 混雑予想・混雑状況
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展(渋谷)混雑状況
「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」の巡回展トップバッターとなる渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムでは、現在のところ平日・休日ともに入場待ちや激しい混雑は見受られません。
私が訪れたのは平日の夕方ですが、写真撮影が許可されている展示コーナーにおいても、撮影できないほどの人ごみは発生していませんでした。グッズ売り場の流れもスムーズです。
Bunkamura ザ・ミュージアム「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、好評につき会期が12月26日(木)までに延長になっています。
今後のBunkamura ザ・ミュージアム「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、閉幕前の駆け込み鑑賞で混雑してくると予想されます。クリスマス・シーズンの渋谷は街全体も大変混雑しますので、早めの鑑賞をおすすめします。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展 巡回展の混雑予想
「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」の次の巡回先である宇都宮美術館の混雑予想は、会期が近づいてからの更新となります。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展の感想・口コミ・評判
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展を鑑賞した感想
あらゆるジャンルの絵画や豪華な陶磁器の数々から、優雅で豪華な貴族の暮らしが思い起こされたリヒテンシュタイン侯爵家の至宝展。陶器を見ながら「こんなカップでご馳走になって、もし欠けさせたり割ってしまったら…」と作品とまったく関係ない感想を漏らす自分が少々情けなくもあるのですが、そんなド庶民でも貴族の生活に想像を巡らせてしまう、気品高い工芸品がいくつもありました。
作品の制作年や収集者の生きた時代は様々なのに、コレクションには統一された雰囲気があり、キンキラ豪華な美術品でも成金趣味的ないやらしさがないのは、「貴族が持つにふさわしい美術品を収集する」という1本筋の通ったリヒテンシュタイン侯爵家の家訓があるからでしょうか。リヒテンシュタイン侯爵家のコレクションが宝箱にたとえられるのも納得の展覧会です。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展 Twitter上の感想・口コミ・評判
💎👑
先日 目の保養に行って来ました😄✨💎
「リヒテンシュタイン
侯爵家の至宝展」👑リヒテンシュタインという
国があるのを初めて知りました😆💦
右はお土産に買った
ミニチュア陶器💓 pic.twitter.com/axp3cUg8yp— よっこ (@S1h0KcwS7cVi9MN) December 2, 2019
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展@ Bunkamura 行ってきた。
前のミュシャが激混みだったから警戒してたんだけど、非常に余裕があって見やすかったです。
前半は絵(歴代の肖像画とか、聖書やギリシャ・ローマ神話の絵とか)が主で、後半は磁器(マイセンとかウィーン窯)と静物画。きらきらしかった。 pic.twitter.com/8S5VHTtjhf— 紙月ルエ (@sizuki_rue) December 1, 2019
今日ライブ前の空き時間にちょっと観たかったリヒテンシュタインの至宝展も観てきました😊
リヒテンシュタイン侯爵家ってほんと凄い財力なんだなぁと感心しましたし、今でも国名に家の名前が残ってるのびっくりしちゃいました!#リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展 pic.twitter.com/zHt4UGv6Ho— たかやさん (@gigu19751) December 1, 2019
Bunkamuraのリヒテンシュタイン公爵家の至宝展にやって来ました〜クラーナハ、ルーベンスなど素晴らしい絵画とともに、陶磁器は東洋の陶器と西洋の飾り具の合作が興味深い感じでした!単眼鏡も活躍しました〜 pic.twitter.com/86HGDasnB9
— たかさん (@taka_s0401) December 1, 2019
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展 に行って来ました。
展示数は多くはないけど、カテゴリーごとに濃厚。
テーブルセッティングに趣向を凝らし、それが会話になったそう。
やっぱり知性と知識と教養が無いと、会話も成り立たないのね。
今さらながら、宗教と歴史を学びたい。 pic.twitter.com/x57U63oGrI— tomorow (@tomorow56677631) November 30, 2019
リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展 巡回情報
リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展は、以下の日程で全国6箇所を巡回する予定です。チケット料金や開館日時は開催地ごとに異なりますので、各会場の情報が公開され次第、追記していきます。
- Bunkamura ザ・ミュージアム
2019年10月12日(土)~12月26日(木) - 宇都宮美術館
2020年1月12日(日)~2月24日(月・祝) - 大分県立美術館
2020年3月6日(金)~4月19日(日) - 東京富士美術館
2020年5月2日(土)~7月5日(日) - 宮城県美術館
2020年7月14日(火)~9月6日(日) - 広島県立美術館
2020年9月18日(火)~11月29日(日)
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展(渋谷)開催概要・チケット情報
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展(渋谷)開催概要
- 展覧会名:建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
- 開催会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
- 開催期間:2019年10月12日(土)〜2019年12月26日(木)
※当初12月23日(月)までだった期間が延長になりました - 開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は21:00まで
※入場は閉館の30分前まで
※開館・閉館時間が異なる曜日あり - 休館日:12月3日(火)
※休館日が追加・変更になる場合あり - 公式サイト:リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展(渋谷)のチケット
チケット料金
前売券・早割券の取り扱いは終了しました
当日券
一般:1,600円
大学・高校生:1,000円
中学・小学生:700円
学生券の購入・入館には学生証の提示が必要です
チケット購入方法
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展の当日券の購入には、オンラインでチケットが購入できるBunkamura公式オンラインチケットMY Bunkamuraが便利です。
Bunkamuraチケットカウンター、Bunkamuraザ・ミュージアムチケット窓口ほか、ローソンチケット(Lコード31883)、チケットぴあ(Pコード769-728)、セブンチケット(セブンコード075-543)、イープラスなど主要プレイガイドも利用できます。
詳しくはリヒテンシュタイン侯爵家の至宝展公式サイトのチケット情報からご確認ください。
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展公式サイト
チケット情報:MY Bunkamura -online-
割引チケット・クーポン情報
●ハプスブルク展との相互割引
Bunkamura開催のリヒテンシュタイン侯爵家の至宝展は、「ハプスブルク展(国立西洋美術館)」と相互割引を行っています。各展覧会の入館チケット提示で当日料金から100円割引です。
ハプスブルク展を鑑賞済・鑑賞予定の方は、チケットを忘れずお持ちください。
※割引は窓口でチケット購入時のみ適用
※1枚につき1名様1回限り有効
※各展覧会の会期中のみ適用
※他の割引サービスとの併用はできません
●ミューぽん割
美術館の割引券クーポンアプリミューぽんに対応しています。詳しくはアプリの概要をご確認ください。
ミューぽんアプリ(iOS/android対応)
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展(渋谷)会場アクセス
Bunkamura ザ・ミュージアム
〒150-8507
東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1
リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展の近くで開催中の展覧会
ゴッホ展(上野の森美術館)
コートールド美術館展(東京都美術館)
ハプスブルク展(国立西洋美術館)
ブダペスト展(国立新美術館)
オランジュリー美術館展(横浜美術館)