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ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年 国立新美術館

ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年

ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年

日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念した展覧会「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」が12月4日、国立新美術館で開幕しました。

ハンガリーを代表するブダペスト国立西洋美術館ハンガリー・ナショナル・ギャラリー(ハンガリー国立美術館)のコレクションのなかから、16世紀ルネサンスから20世紀初頭のアヴァンギャルドの時代まで、約400年に渡る絵画や彫刻が公開されます。

ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクションがまとまった形で来日するのは25年ぶりのこと。モネやルノワールなどフランス・印象派の絵画、北方ルネサンスのクラーナハ、ティツィアーノ、エルグレコなど、西洋美術史の巨匠作品をはじめ、日本では目にする機会の少ないハンガリー作家たちの作品も多数展示される貴重な展覧会です。

ブダペストってどんなところ?

ドナウ川の川岸に建つハンガリーの国会議事堂

ドナウ川の川岸に建つハンガリーの国会議事堂

「ドナウの真珠」「ヨーロッパで最も美しい街の一つ」と称えられるハンガリーの首都・ブダペストは「ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト」として世界遺産に登録されており、ハンガリー国立美術館も置かれているブダ城、ドームが美しいネオ・ゴシック建築の国会議事堂、アンドラーシ通り、英雄広場など、ドナウ川を挟み、素晴らしい景観が広がる世界都市です。

ハンガリーでは19世紀半ばから20世紀初頭にかけて芸術文化活動もきわめて活発に展開され、現在ブダペストには223箇所の博物館や美術館があります。ブダペスト国立西洋美術館はハンガリー最大の美術館です。

ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリー

ハンガリー国立美術館が置かれているブダ城

ハンガリー・ナショナル・ギャラリーも置かれているブダ城とセーチェーニ鎖橋

英雄広場の近くにあるハンガリー最大の美術館・ブダペスト国立西洋美術館は、エステルハージ家などハンガリーの貴族に由来するハンガリーやヨーロッパの美術を収蔵する美術館として1906年に開設。その後、ハンガリー美術の専門機関として1957年にハンガリー・ナショナル・ギャラリー(ハンガリー国立美術館)が開設されると、ブタペスト国立西洋美術館に収蔵されていたハンガリーの美術作品はハンガリー・ナショナル・ギャラリーに移管されました。

そして、2つの美術館の組織が統合された現在、ブダペスト国立西洋美術館は、エジプトやギリシャ・ローマの古代作品と、中世末期から18世紀末までのヨーロッパとハンガリーの美術品を、ハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、19世紀以降のハンガリー美術のほか、19世紀以降の世界各国の美術を収蔵する美術館となりました。2つの美術館の収蔵品は合わせて24万点にも上ります。

「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」には、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーが収蔵するコレクションを揃って展示。2つの美術館が所蔵する作品の展覧会が日本で開かれるのは1994年以来です。

ブダペスト展の見どころ

ブダペストの美術館に収蔵されたヨーロッパ名画の数々

ブダペスト展見どころ1ティツィアーノやクラーナハの作品

「ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年」には、ブダペスト国立西洋美術館に収蔵されている、北方ルネサンスの巨匠と呼ばれるルーカス・クラーナハ(父)やヴェネツィア・ルネサンスの巨匠ティツィアーノ、スペインが誇るマニエリスムの巨匠エル・グレコといったヨーロッパの有名画家たちの作品が展示されます。

また、カミーユ・ピサロ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、クロード・モネなどパリで活躍した印象派の作品は、同時代に活躍したハンガリー画家の作品とともに展示。同時代の作品にどのような影響を与えたのかを知ることができる構成です。

日本で見る機会の少ないハンガリー画家の作品

ハンガリーの美術作品

ハンガリー美術からは、シニェイ・メルシェ・パール、ナビ派のリップル=ローナイ・ヨージェフ、自然主義画家ムンカーチ・ミハーイ、象徴主義の画家チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル、ヴァサリ・ヤーノシュなど、ふだん日本では見る機会の少ない19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したハンガリーの画家たちの作品も35点展示されます。

ブダペスト展の作品紹介

シニェイ・メルシェ・パール『紫のドレスの婦人』

シニェイ・メルシェ・パール『紫のドレスの婦人』1874年 ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー

作者名:シニェイ・メルシェ・パール
作品名:紫のドレスの婦人
制作年:1874年
所蔵先:ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー

本展覧会のメインビジュアルにも採用されているシニェイ・メルシェ・パール作『紫のドレスの婦人』は、「ハンガリーのモナリザ」とも呼ばれるハンガリーで最も愛されている絵画。シニェイ・メルシェ・パールはハンガリー芸術大学の学長も務めた人物で、緑の野原に紫のドレスが鮮やかな『紫のドレスの婦人』は40年ぶりの来日となりました。

ルーカス・クラーナハ(父)『不釣り合いなカップル 老人と若い女』

ルーカス・クラーナハ(父)『不釣り合いなカップル 老人と若い女』1522年 ブダペスト国立西洋美術館

作者名:ルーカス・クラーナハ(父)
作品名:不釣り合いなカップル 老人と若い女
制作年:1522年
所蔵先:ブダペスト国立西洋美術館

ルーカス・クラーナハ『不釣り合いなカップル 老人と若い女』には、若い女の体に触れる老人と老人の衣服から財布を掠め取ろうとする若い女が描かれています。お金で若い男の愛を買おうとする老女が描かれた『不釣り合いなカップル 老人と若い男』と併せての展示です。

ムンカーチ・ミハーイ『フランツ・リストの肖像』

ムンカーチ・ミハーイ『フランツ・リストの肖像』1886年 ハンガリー・ナショナル・ギャラリー

作者名:ムンカーチ・ミハーイ
作品名:フランツ・リストの肖像
制作年:1886年
所蔵先:ハンガリー・ナショナル・ギャラリー

パリを拠点に活躍したムンカーチ・ミハーイは、初期は苦労や貧困を主題とした写実的な風俗画を、貴族階級の女性と結婚してからは、ブルジョワジーの肖像画や生活情景などを手がけました。本作のモデルは、ミハーイの自宅に招いたこともあったピアニストのフランツ・リストです。 

リップル=ローナイ・ヨージェフ『赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん』

リップル=ローナイ・ヨージェフ『赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん』1907年 ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー

作者名:リップル=ローナイ・ヨージェフ
作品名:赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん
制作年:1907年
所蔵先:ハンガリー・ ナショナル・ギャラリー

ナビ派に属するハンガリーの画家リップル=ローナイ・ヨージェフによる作品。「ハンガリーのナビ」と称されるリップル=ローナイ・ヨージェフらしく、輪郭線がはっきりした平面的で色鮮やかな画面が印象的です。

ブダペスト展 混雑状況・混雑回避

展覧会の混雑予想・混雑状況

12月4日に開幕した国立新美術館の展覧会『ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年 国立新美術館』は、開幕直後の現在、会場内には余裕があり、ゆっくり鑑賞することができます。

「ブダペストの美術」という日本人にあまり馴染みのない響きの展覧会であること、2020年3月16日(月)までと会期が長いことから、評判を見てから(とりあえず今は様子見)という方も結構いらっしゃるのかもしれません。

落ち着いて鑑賞できる今がチャンスですね。

ブダペスト展の感想・口コミ・評判

展覧会SNS上の感想・口コミ・評判

ブダペスト展 Twitter上の感想・口コミ・評判

ブダペスト展 開催概要・チケット情報

国立新美術館

ブダペスト展 開催概要

  • 展覧会名:ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年
  • 開催会場:国立新美術館
  • 開催期間:2019年12月4日(水)~2020年3月16日(月)
  • 開館時間:10:00~18:00
    ※毎週金・土曜日は20:00まで
    ※入場は閉館の30分前まで
    ※開館・閉館時間が異なる曜日あり
  • 休館日:毎週火曜日、2019年12月24日(火)~2020年1月7日(火)
    ※2月11日(火・祝)は開館、2月12日(水)は休館
    ※休館日が追加・変更になる場合あり
  • 公式サイトブダペスト展

ブダペスト展の巡回展は?

「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」の巡回展は予定されていません。会期中に国立新美術館へお出かけください。

ブダペスト展のチケット

チケット料金

前売り券は終了しました

当日券
一般:1,700円
大学生:1,100円
高校生:700円
※中学生以下は入場無料

2020年1月11日(土)~13日(月・祝)は高校生無料観覧日※要学生証

一般以外のチケットを購入・入場の際は証明できるものが必要です

チケット購入方法

ブダペスト展の前売券・当日券の購入は、手数料0円で自宅発券・スマホ入場が選べる公式オンラインチケットが便利です。

また、セブンチケット(セブンコード078-911)の前売券・当日券には、音声ガイド付観覧券も用意されています。音声ガイド付観覧券は通常より50円お得です。

国立新美術館チケット窓口、チケットぴあ(Pコード769-952 )、ローチケ(Lコード31133)、イープラスも利用できます。

詳しくはブダペスト展公式サイトのチケット情報からご確認ください。

ブダペスト展公式サイト
チケット情報:https://budapest.exhn.jp/ticket/

割引チケット・クーポン情報

ブダペスト展は、サントリー美術館および森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット提示、もしくは国立新美術館で開催中の他の企画展および公募展のチケットの提示で、当日料金が100円割引になります。

ブダペスト展を鑑賞済・鑑賞予定の方は、チケットを忘れずお持ちください。

※割引は窓口でチケット購入時のみ適用
※1枚につき1名様1回限り有効
※各展覧会の会期中のみ適用
※他の割引サービスとの併用はできません

ブダペスト展・会場アクセス

国立新美術館
〒106-8558
東京都港区六本木7丁目22−2

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