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カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)の生涯と代表作・作品解説

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3/4page:カラヴァッジョ ローマ全盛期(1600-1606年)の絵画作品
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カラヴァッジョ・ローマ全盛期(1600-1606年)の絵画作品

カラヴァッジョがローマで活動した時期のなかでもカラヴァッジョ全盛期と言えるのが1600年から1606年前半頃。

カラヴァッジョを一躍スター画家へ押し上げたサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会コンタレッリ礼拝堂の宗教画『聖マタイの殉教』『聖マタイの召命』から始まり、『キリストの埋葬』『エマオの晩餐』など傑作と呼ぶに相応しい作品が次々に誕生します。

聖母マリアを庶民のような姿で描いた『ロレートの聖母』や『聖母の死』、わずか2日間で教会の祭壇から外されてしまった『聖アンナと聖母子(蛇の聖母)』など、物議を醸した作品もこの時代に多く制作されました。

そして、1606年5月にカラヴァッジョは友人を刺殺、ローマを追われます。

カラヴァッジョ『聖マタイの召命』

カラヴァッジョ『聖マタイの召命』1600年サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂
カラヴァッジョの公式教会デビュー作。バロック美術の幕開けとも言える傑作です。

『聖マタイの召命』作品詳細・解説はこちら

『聖マタイの召命』カラヴァッジョ作品の解説
『聖マタイの召命』は、初期バロック美術の巨匠・カラヴァッジョにより1600年頃に制作されサン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂に設置されている祭壇画でありカラヴァッジョの教会公式デビュー作。劇的な光と闇の表現テネブリズムを駆使した画面構成が大きな話題を呼び、教会に訪れた多くの人々を魅了しました。
  • 作品名:聖マタイの召命
  • Title:The Calling of St Matthew
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1600年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:322cm×340cm
  • 所有者:サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂(イタリア)

カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』

カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』1600年サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂

カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』は、教会で説教中に刺客に襲われたマタイを描く作品。前述の『聖マタイの召命』とセットでサン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂に設置されているカラヴァッジョの代表作です。

画面中央で倒れこんでいる男性がマタイで、マタイは天から降りてきた天使から棕櫚の葉を受け取ろうとしています。中央に立つ剣を持った褌姿の男が刺客、刺客の左後ろでこちらに振り返っている髭面の男はカラヴァッジョ自身(自画像)と考えられています。

  • 作品名:聖マタイの殉教
  • Title:Martirio di san Matteo
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1600年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:323cm×343cm
  • 所有者:サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂(ローマ)

カラヴァッジョ『聖パウロの回心』

カラヴァッジョ『聖パウロの回心』1600年頃オデスカルキ・バルビ・コレクション

カラヴァッジョ『聖パウロの回心』は、ダマスカスに向かっていたパウロがイエスの幻影を見たことで馬から落ちるとともに視力を失う場面が描かれた作品。

サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂の『聖マタイの召命』『聖マタイの殉教』を制作し注目されたカラヴァッジョは、サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂からの依頼である本作『聖パウロの回心』と後述する『聖ペテロの磔刑』に取りかかります。

しかし本作『聖パウロの回心』は注文主の教会に受け取りを拒否されてしまい、次にご紹介する『ダマスカスへの途中での回心』を制作することになりました。

  • 作品名:聖パウロの回心
  • Title:The Conversion of St.Paul
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:237×189cm
  • 所有者:オデスカルキ・バルビ・コレクション(イタリア)

カラヴァッジョ『ダマスカスへの途中での回心』

カラヴァッジョ『聖パウロの回心』1601年サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂チェラージ礼拝堂

『ダマスカスへの途中での回心』は、前述の『聖パウロの回心』が教会から受け取りを拒否され、改めて描き直した2作目。前作と区別するため『ダマスカスへの途中での回心』と呼ばれます。

馬から落ちたパウロは目を閉じ腕を広げていますが、馬も馬の後ろに立つ人もパウロに起きた出来事には全く気づいていない様子であり、画面全体が賑やかだった『聖パウロの回心』と比べるとシンプルでダイナミックな構成になっています。

こちらはこちらで「馬のほうが大きくて目立つ」「馬の後ろに立つ男の脚の血管が生々しい」など難癖を付けられたという話があります。

  • 作品名:ダマスカスへの途中での回心(聖パウロの回心)
  • Title:The Conversion of St. Paul
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:230cm×175cm
  • 所有者:サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂チェラージ礼拝堂

カラヴァッジョ『聖ペテロの磔刑』

カラヴァッジョ『聖ペテロの磔刑』1601年サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂チェラージ礼拝堂

カラヴァッジョ『聖ペテロの磔刑』は、ローマの教会サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂のために制作された作品。

イエスの弟子であったペテロが張り付けられた十字架が逆さまになっているのは、ペテロが逆さ十字にかけられて殉教したからです。逆さ十字から少し顔を上げているペテロ以外の人物は後ろを向いているか顔が影になっており、光に照らされたペテロの顔に視線が引き寄せられます。

  • 作品名:聖ペテロの磔刑
  • Title:Crucifixion of St. Peter
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:230cm×175cm
  • 所有者:サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂チェラージ礼拝堂

カラヴァッジョ『エマオの晩餐』

カラヴァッジョ『エマオの晩餐』1601年ロンドン・ナショナル・ギャラリー

『エマオの晩餐』作品詳細・解説はこちら

『エマオの晩餐』カラヴァッジョ作品の解説
『エマオの晩餐』はエルサレムから少し離れたエマオにキリストが現れた場面を描いたカラヴァッジョの最高傑作とも評される宗教画。現在はロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵しています。明暗のはっきりとしたコントラストの強い表現、劇的でドラマティックな構図の『エマオの晩餐』は、度々模倣されるほど人気を博しました。
  • 作品名:エマオの晩餐
  • Title:Supper at Emmaus
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:141cm×196.2cm
  • 所有者:ロンドン・ナショナル・ギャラリー

カラヴァッジョ『聖トマスの懐疑』

カラヴァッジョ『聖トマスの懐疑』1601年頃サンスーシ宮国立美術館

聖トマスの不信とも。カラヴァッジョ『聖トマスの懐疑』は、復活したキリストのことが信じられず、キリストの傷跡に自分の指を入れてみるまでは復活を信じないと言った聖トマスの前にキリストが現れ、自らの傷口にトマスの指を入れさせる場面が描かれています。

傷口に顔を寄せ恐る恐る指を入れてみるトマスと、キリストとトマスの様子を後ろから凝視する2人の弟子たちの顔が、自らの身体に開いた傷口に指を入れさせようと下を向くキリストの顔に近づいており、鑑賞者である私達の視線も自然と彼らと同じキリストの身体の傷跡に引き寄せられる構図となっています。

カラヴァッジョは本作『聖トマスの懐疑』と同じ主題の作品を複数点制作しました。

  • 作品名:聖トマスの懐疑(聖トマスの不信)
  • Title:The Incredulity of Saint Thomas
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:107cm×146cm
  • 所有者:サンスーシ宮国立美術館

カラヴァッジョ『キリストの捕縛』

カラヴァッジョ『キリストの捕縛』1601年アイルランド国立美術館
『キリストの捕縛』は、イタリア貴族マッテイ家からの依頼で描かれた作品。紛失したと思われていた作品でしたが1990年に教会で再発見され話題になりました。

どの人物がキリストなのかを兵士に教えるため、キリストに接吻する裏切り者ユダ。画面左端の男はヨハネ、右端の顔の上半分が光に照らされた男はカラヴァッジョ本人(自画像)だと考えられています。

キリストが捕縛される場面を描いた絵画としては初期ルネサンスのジョット『ユダの接吻』も有名です。

  • 作品名:キリストの捕縛
  • Title:The Taking of Christ
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:134cm×170cm
  • 所有者:アイルランド国立美術館

カラヴァッジョ『アモルの勝利(愛の勝利)』

カラヴァッジョ『アモルの勝利(愛の勝利)』1601年頃ベルリン・絵画館

  • 作品名:アモルの勝利(愛の勝利)
  • Title:Cupid as Victor
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:156cm×113cm
  • 所有者:ベルリン・絵画館

カラヴァッジョ『イサクの犠牲』

カラヴァッジョ『イサクの犠牲』1601年頃ウフィツィ美術館
息子イサクを神に捧げよという神の声に従い息子を殺そうとするアブラハムと、アブラハムの行動を止めに入る天使が描かれています。父に頭を押さえつけられ泣き叫ぶイサクとイサクのすぐ右隣にいる羊は次の作品へと続きます。

  • 作品名:イサクの犠牲
  • Title:The Sacrifice of Isaac
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:104cm×135cm
  • 所有者:ウフィツィ美術館

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ(解放されたイサク)』

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ(解放されたイサク)』1601年カピトリーノ絵画館

これまで『洗礼者ヨハネ』と考えられてきた本作は、画面の中にヨハネを示す持ち物がないことなどから、『イサクの犠牲』で父アブラハムに殺されそうになり、後に開放されたイサクと、イサクの代わりにとなる羊だと考えられるようになりました。

  • 作品名:洗礼者聖ヨハネ(解放されたイサク)
  • Title:Saint John the Baptist (Youth with a Ram)
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:129cm×95cm
  • 所有者:カピトリーノ絵画館

カラヴァッジョ『聖マタイと天使』1602年頃ベルリン絵画館

カラヴァッジョ『聖マタイと天使』1602年頃ベルリン絵画館

カラヴァッジョ『聖マタイと天使』は、依頼主から受け取りを拒否され書き直すことになってしまった作品。受け取り拒否の理由としては、マタイの裸足の足が聖人にしては生々しいこと、みすぼらしい姿に威厳や尊厳が感じられないこと、マタイの手に天使画手を重ねて福音書を記述させるなど両人の距離が近いことなどが考えられます。

代わりに制作されたのが次にご紹介する『聖マタイの霊感』で、本作『聖マタイと天使』はすぐに別の購入先に渡りました。『聖マタイと天使』は19世紀にベルリンの美術館所蔵となりましたが、第二次世界大戦の際に消失しています。

  • 作品名:聖マタイと天使
  • Title:Saint Matthew and the Angel
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1602年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:232cm×183cm
  • 所有者:ベルリン絵画館

カラヴァッジョ『聖マタイの霊感』

カラヴァッジョ『聖マタイの霊感』1602年サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会コンタレッリ礼拝堂

カラヴァッジョは当初『聖マタイと天使』という作品(現在は戦争にて消失)を描きましたが、注文主の好みに合わず、描き直されたのが本作『聖マタイの霊感』です。マタイと天使の距離を離してマタイが天使を見上げる構図に、マタイの手脚は衣服に包まれた姿に修正されています。

  • 作品名:聖マタイの霊感(聖マタイと天使)
  • Title:The Inspiration of Saint Matthew
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1602年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:292cm×186cm
  • 所有者:サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会コンタレッリ礼拝堂

カラヴァッジョ『キリストの埋葬』

カラヴァッジョ『キリストの埋葬』1602-1604年頃バチカン美術館

『キリストの埋葬』作品詳細・解説はこちら

『キリストの埋葬』カラヴァッジョ作品の解説
『キリストの埋葬』は、キリストの弟子たちがキリストの亡骸を抱きかかえ岩山に掘った墓に降ろそうとしている聖書の場面を描いた、バロック美術を代表するカラヴァッジョの傑作です。どこを取っても斬新でドラマティックな作品『キリストの埋葬』は、ルーベンスやジェリコー、ダヴィッドら西洋美術の巨匠たちにも熱心に模写されました。
  • 作品名:キリストの埋葬
  • Title:The Entombment of Christ(Deposizione)
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1602-1604年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:300cm×203cm
  • 所有者:バチカン美術館

カラヴァッジョ『ロレートの聖母』

カラヴァッジョ『ロレートの聖母』1603-1606年サンタゴスティーノ聖堂

カラヴァッジョ『ロレートの聖母』は、農民の前に姿を表した聖母マリアが描かれた宗教画。聖母が聖母だと分かるのは頭の上の光輪だけであり、聖母子がどこにでもいそうな母子として描かれているのが特徴です。近所のどこにでもありそうな場所や貧しい身なりをした農民の汚れた足裏がリアリティを強調しています。

サンタゴスティーノ聖堂は、ローマにあるカトリック教会の総本山・サン・ピエトロ大聖堂に巡礼する途中地点にあることから、巡礼者が大変多く訪れる地であり、サンタゴスティーノ聖堂でこの作品が公開されたときには大きな話題になったそう。巡礼者たちは『ロレートの聖母』のなかの農民に巡礼する自分達の姿を重ね、自分が聖母子に対面したかのように感じたのでしょう。

  • 作品名:ロレートの聖母
  • Title:Madonna di Loreto
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1603-1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:260cm×150cm
  • 所有者:サンタゴスティーノ聖堂(イタリア)

カラヴァッジョ『聖ペテロと聖アンデレの召命』

カラヴァッジョ『聖ペテロと聖アンデレの召命』1603-1606年バッキンガム宮殿

2006年にカラヴァッジョの真作であると認定されたばかりの作品。イギリス国王チャールズ1世が購入した作品で、現在はバッキンガム宮殿ロイヤルコレクション所蔵となっています。

  • 作品名:聖ペテロと聖アンデレの召命
  • Title:The Calling of Saints Peter and Andrew
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1603-1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:140.1cm×176cm
  • 所有者:バッキンガム宮殿

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ』

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ』1604年ネルソン・アトキンス美術館

  • 作品名:洗礼者聖ヨハネ
  • Title:John the Baptist
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1604年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:172.5cm×104.5cm
  • 所有者:ネルソン・アトキンス美術館(アメリカ)

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ』

カラヴァッジョ『洗礼者聖ヨハネ』1605-1606年ローマ国立美術館

  • 作品名:洗礼者聖ヨハネ
  • Title:John the Baptist
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1605-1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:94cm× 131cm
  • 所有者:国立古典絵画館(ローマ)

カラヴァッジョ『イサクの犠牲』

カラヴァッジョ『イサクの犠牲』1605年頃ピエセッカ・ジョンソン・コレクション

  • 作品名:イサクの犠牲
  • Title:The Angel Stopping Abraham from Sacrificing Isaac to God
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1605年頃
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:116cm×173cm
  • 所有者:ピエセッカ・ジョンソン・コレクション

カラヴァッジョ『聖母の死 』

カラヴァッジョ『聖母の死 』1601年-1606年頃ルーヴル美術館

カラヴァッジョ『聖母の死』は、聖母マリアが生々しい屍として描かれており、マリアを取り囲む使徒たちはマリアの死を嘆き悲しみ、マリアの前ではマグダラのマリアがうつむき座っています。

サンタ・マリア・デッラ・スカラのカルメル会修道院にある礼拝堂の祭壇画として依頼された『聖母の死』は修道院から受け取りを拒否されました。受け取り拒否の理由としては「マリアのモデルとしてふさわしくない女性が描かれている」「聖母が裸足」「死体らしく描きすぎている」といった理由が考えられます。

横たわるマリアの手は合わせられることはなく垂れ下がっており、肌は土気色、手足は硬直、死体の特徴である膨れ上がった腹部が死体の生々しさを強調しています。

聖なるものと俗なるもののミックスはカラヴァッジョの魅力のひとつですが、カラヴァッジョの画力で死体を忠実に再現した結果、表現が度を過ぎてしまったということかもしれません。

本作『聖母の死』は礼拝堂の祭壇画としての受け取りを修道院から拒否された後、ルーベンスの勧めによりマントヴァ公ヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガが購入、現在はルーヴル美術館に所蔵されました。

  • 作品名:聖母の死
  • Title:The Death of the Virgin
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1601-1605/1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:369cm×245cm
  • 所有者:ルーヴル美術館

カラヴァッジョ『執筆する聖ヒエロニムス』

カラヴァッジョ『執筆する聖ヒエロニムス』1605-1606年ボルゲーゼ美術館

  • 作品名:執筆する聖ヒエロニムス
  • Title:Saint Jerome Writing
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1605-1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:112cm×157cm
  • 所有者:ボルゲーゼ美術館

カラヴァッジョ『聖アンナと聖母子(蛇の聖母)』

カラヴァッジョ『聖アンナと聖母子』1605-1606年ボルゲーゼ美術館
『聖アンナと聖母子(蛇の聖母)』は、サン・ピエトロ大聖堂の祭壇に飾るためにローマ教皇庁の馬丁組合大信心会がカラヴァッジョに依頼した作品。『蛇の聖母』はキリスト教では悪者として扱われる蛇を聖母子が退治するという定番の主題ですが、教会はこの作品を気に入らず、わずか2日間で祭壇から外されてしまいました。

撤去された理由としては、聖アンナが老婆として描かれていること、聖母の胸元が開き過ぎていることなどが考えられます。

『聖アンナと聖母子(蛇の聖母)』は、教会に拒否された後、ボルゲーゼ美術館の礎を築いたボルゲーゼ枢機卿によって購入されました。

  • 作品名:聖アンナと聖母子(蛇の聖母)
  • Title:Madonna and Child with St. Anne
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1605-1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:292cm×211cm
  • 所有者:ボルゲーゼ美術館

カラヴァッジョ『瞑想の聖ヒエロニムス』

カラヴァッジョ『瞑想の聖ヒエロニムス』1605-1606年モンセラート修道院附属美術館

  • 作品名:瞑想の聖ヒエロニムス
  • Title:Saint Jerome in Meditation
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1605-1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:118cm×81cm
  • 所有者:モンセラート修道院附属美術館(スペイン)

カラヴァッジョ『この人を見よ』

カラヴァッジョ『この人を見よ』1606年パラッツォ・ロッソ美術館

  • 作品名:この人を見よ
  • Title:Ecce Homo
  • 作者:カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)
  • 制作年:1606年
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 寸法:128cm×103cm
  • 所有者:パラッツォ・ロッソ美術館(イタリア)

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