ロヒール・ファン・デル・ウェイデンとは?
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン Rogier van der Weyden
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンは、北方ルネサンス・初期フランドル派の画家です。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの代表作に『聖母を描く聖ルカ』『十字架降下』『読書するマグダラのマリア』などがあります。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの生涯
1427年にロベルト・カンピンの弟子となり、1432年にはトゥルネ画家ギルドの親方に認定、1436年にはブリュッセル市の公的画家となりました。生涯の大半をブリュッセルで過ごし、画家として成功した人物だということ以外は謎も多く、詳しい人となりは分かっていません。ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの名は彼の死後長らく忘れられていましたが、20世紀に入ると再び注目され再評価されました。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンが活躍した北方ルネサンスとは
ローマから見て北側、アルプスより以北のイタリア以外のヨーロッパで始まった美術が北方ルネサンスです。ネーデルラント、ドイツ、フランスなどヨーロッパの国々とルネサンス運動が盛んだったイタリアとの交流が進み、イタリアに芸術家たちが自国にイタリアルネサンス美術のエッセンスを持ち帰ったことも、北方ルネサンスに多大な影響を与えました。油絵具を使い始めた北方ルネサンスの芸術家たちの作品は緻密な表現力が特徴です。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンはブリュッセルで活躍した初期フランドル派の画家です。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの特徴・作品鑑賞ポイント
血の通った人物を描き出すロヒール・ファン・デル・ウェイデン
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの作品の特徴は、人間の内面をえぐりだすような細密描写。ただ美しいだけでなく、その人の心のうちに秘めた弱さや情熱を描き出すことを得意としていました。
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの作品・代表作
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン『聖母を描く聖ルカ』
作品名:聖母を描く聖ルカ
作者:ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
制作年:1435-1440年頃
種類:板、油彩・テンペラ
寸法:137.5cm×110.8cm
所有者:ボストン美術館(アメリカ)
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン『十字架降下』
作品名:十字架降下
作者:ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
制作年:1435年
種類:板、油彩
寸法:220cm×262cm
所有者:プラド美術館(スペイン・マドリード)
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン『読書するマグダラのマリア』
作品名:読書するマグダラのマリア
作者:ファン・デル・ウェイデン
制作年:1435-1438年頃
種類:板、油彩
寸法:622cm×544cm
所有者:ナショナル・ギャラリー (イギリス・ロンドン)
北方ルネサンスの代表的な芸術家リスト
- ロヒール・ファン・デル・ウェイデン※本ページ
- ヤン・ファン・エイク
- ヒエロニムス・ボス
- ピーテル・ブリューゲル
- アルブレヒト・デューラー
- ルーカス・クラーナハ
- ハンス・ホルバイン