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ヤン・ファン・エイクの生涯と代表作・作品解説

ヤン・ファン・エイクとは?

ヤン・ファン・エイク Jan van Eyck

ヤンファンエイク肖像画北ヨーロッパの偉大なる画家と呼ばれるヤン・ファン・エイクは北方ルネサンス・初期フランドル派の画家です。ヤン・ファン・エイクは、透明感があり緻密で詳細な肖像画や宗教画を得意としました。

ヤン・ファン・エイクの代表作に『アルノルフィーニ夫妻の肖像』『宰相ロランの聖母』『ヘントの祭壇画』などがあります。

ヤン・ファン・エイクの生涯

ランブール地方に生まれたヤン・ファン・エイクは、兄・フーベルトとともに画家の道に進みました。兄・フーベルトは地元で親方として独立、弟・ヤンはハーグのホラント伯が亡くなるまで仕えた後、ブルゴーニュのフィリップ善良公のもとで宮廷画家となります。

兄・フーベルトはシント・バーフ大聖堂のヘント祭壇画(ゲント祭壇画)に取り掛かっている途中で亡くなってしまい、祭壇画は弟ヤンが引き継ぎ完成させました。

妻とともにブリュージュに移住したヤン・ファン・エイクは、宰相ロランの聖母などの革新的な宗教画やアルノルフィーニ夫妻の肖像のような緻密な人物画に取り組みます。繊細で緻密な表現が得意だったヤンは、室内の装飾品から遠くに見える風景まで、虫眼鏡で見たかのように細かく描写し、その表現力は多くの芸術家たちに衝撃を与えました。

ヤン・ファン・エイクが活躍した北方ルネサンスとは

ローマから見て北側、アルプスより以北のイタリア以外のヨーロッパで始まった美術が北方ルネサンスです。ネーデルラント、ドイツ、フランスなどヨーロッパの国々とルネサンス運動が盛んだったイタリアとの交流が進み、イタリアに芸術家たちが自国にイタリアルネサンス美術のエッセンスを持ち帰ったことも、北方ルネサンスに多大な影響を与えました。油絵具を使い始めた北方ルネサンスの芸術家たちの作品は緻密な表現力が特徴です。

ヤン・ファン・エイクはフランドルで活躍した画家です。

ヤン・ファン・エイクの特徴・作品鑑賞ポイント

グレーズ法による透明感と緻密なヤン・ファン・エイクの表現力

髪の毛や顔のしわの1本1本までリアリティにこだわり、そのしわに当たる光によって出来る陰影までも見たまま表現する観察力・描写力がヤン・ファン・エイクの作品の特徴です。

細筆で緻密な表現ができる油絵具の発達により、透明の油絵具を薄く塗り重ねるグレーズ技法を完成させ、それまでにないほど発色の良い作品を生み出したヤン・ファン・エイクは、衣服や宝石、金属なども本物と見紛うほどの美しさで描きました。

ヤン・ファン・エイクの代表作・主要作品

ヤン・ファン・エイク『アルノルフィーニ夫妻の肖像』

ヤン・ファン・エイク『アルノルフィーニ夫妻の肖像』

ヤン・ファン・エイク『アルノルフィーニ夫妻の肖像』は、西洋美術史上でも重要視されている作品で、ヤン・ファン・エイクの友人であったルッカの商人アルノルフィーニの結婚記念に描かれた油彩画です。

細密に描かれた室内に佇む夫婦は揃って毛皮を着ており、相当に裕福な暮らしをしていたことが伺えます。鏡に映っているのは作者ヤン・ファン・エイクとその妻で、鏡の上には「ヤン・ファン・エイクここにありき」という意味のサインが記されています。

作品名:アルノルフィーニ夫妻の肖像
作者:ヤン・ファン・エイク
制作年:1434年
種類:板、油彩
寸法:82.2cm×60cm
所有者:ナショナル・ギャラリー (イギリス・ロンドン)

ヤン・ファン・エイク『ファン・デル・パーレの聖母子』

ヤン・ファン・エイク『ファン・デル・パーレの聖母子』

ヤン・ファン・エイク『ファン・デル・パーレの聖母子』は、聖職者ヨリス・ファン・デル・パーレの依頼で描かれた祭壇画。彫刻が施された玉座に座るのは聖母とイエス、聖母の左に立つのはブルッヘ聖堂参事会の守護聖人である聖ドナトゥス、聖母の右に甲冑を着て立つのは聖ゲオルギウス、ゲオルギウスの奥で跪いているのは依頼主のファン・デル・パーレです。絨毯やマントなど布のもつ繊細な皺や光まで精密な表現力で描かれています。

作品名:ファン・デル・パーレの聖母子
作者:ヤン・ファン・エイク
制作年:1434年
種類:板、油彩
寸法:141cm×176.5cm
所有者:グルーニング美術館(ベルギー・ブルッヘ)

ヤン・ファン・エイク『宰相ロランの聖母』

ヤン・ファン・エイク『宰相ロランの聖母』

ヤン・ファン・エイク『宰相ロランの聖母』は、ブルゴーニュ公国宰相だったニコラ・ロランの依頼で描かれた奉納肖像画。ブルゴーニュ公国宰相ニコラ・ロランと聖母子が向かい合って描かれており、奥に見える庭園には薔薇や百合が咲いています。

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン『聖母を描く聖ルカ』との類似点にも注目です。

作品名:宰相ロランの聖母
作者:ヤン・ファン・エイク
制作年:1435年頃
種類:板、油彩
寸法:66cm×62cm
所有者:ルーヴル美術館(フランス)

ファン・エイク兄弟『ヘントの祭壇画(ゲントの祭壇画)』

ヘントの祭壇画 1

ファン・エイク兄弟『ヘントの祭壇画(ゲントの祭壇画)』は、12枚のパネルで構成された大規模な多翼祭壇画で、初期フランドル派絵画を代表する作品です。

20点の絵からなる壮大な世界観が特徴の祭壇画の上段は父なる神を中心にマリア、洗礼者聖ヨハネ、天使などをアダムとエヴァが囲む構図。下段には神の子羊と礼拝を捧げる聖人たちが描かれています。

こちらはヘントの祭壇画の中央に位置する絵画『神秘の子羊の礼拝』。中央のパネルはヨハネ黙示録の『神秘の子羊』を主題としており、そこからこの祭壇は「神秘の子羊の祭壇画」とも呼ばれます。

ヘントの祭壇画(ゲントの祭壇画)は当初ヤンの兄であるフーベルトが制作していたものですが、兄・フーベルトが亡くなったため、弟のヤンが制作を引き継ぎ完成させました。

作品名:ヘントの祭壇画(ゲントの祭壇画)
作者:ファン・エイク兄弟
制作年:1432年
種類:板、油彩
寸法:350cm×461cm
所有者:シント・バーフ大聖堂(ベルギー・ヘント)

北方ルネサンスの代表的な芸術家リスト