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ピエール・ボナール展の混雑状況・口コミ・評判・見どころは?

ピエール・ボナール展 六本木・国立新美術館

ピエール・ボナール『猫と女性 あるいは餌をねだる猫』1912年頃 オルセー美術館

ピエール・ボナール『猫と女性』1912年頃 オルセー美術館

2018年9月26日(水)より、六本木・国立新美術館にてピエール・ボナール展が開催されています。

ピエール・ボナールは、ゴーギャンに強い影響を受けて結成されたナビ派の画家。「日本かぶれのナビ」の異名を持つボナールは、妻マルトをモデルにした作品や何気ない日常の風景を切り取った優しい色彩溢れる作品を残したほか、ポスターを制作するデザイナーや版画家としての顔も持っていました。

ピエール・ボナールの生涯と代表作・作品解説
ピエール・ボナールは、19世紀後半~20世紀前半に活躍したナビ派のフランス人画家です。浮世絵や日本画の影響を強く受けたボナールは「日本かぶれのナビ」とも称されました。愛妻が入浴する姿を何点も描いたことで知られており、ポスター制作や版画家としても実績を残しています。

ピエール・ボナール展の見どころ

日本初公開作品約30点を含むボナール大回顧展

六本木・国立新美術館のピエール・ボナール展は、ボナール初期の作品から遺作『花咲くアーモンドの木』まで、日本国内外から集められたボナールの油彩や素描、版画や写真など様々なジャンルの作品130点以上を展示するピエール・ボナール大回顧展です。

近年、本国フランスでもナビ派やピエール・ボナールが再注目されており、2015年には、世界で最も多くのボナール作品を所蔵するオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展が大人気を博しました。

今回のピエール・ボナール展(六本木・国立新美術館)には、そのオルセー美術館から日本初公開となるピエール・ボナール作品が約30点も来日しています。

ジャポニスムの影響を感じるボナール初期作品

『黄昏(クロッケーの試合)』1892年 オルセー美術館

『黄昏(クロッケーの試合)』1892年 オルセー美術館

日本かぶれのナビ」とも呼ばれたボナールは浮世絵など日本美術・ジャポニスムから強い影響を受けました。今回のボナール展にも日本の屏風からインスピレーションを得た『庭の女性たち』や遠近を感じない平面的な構図にモティーフが重なり合う『黄昏(クロッケーの試合)』など日本の影響を色濃く感じる作品が展示されています。

ボナールが描くユーモラスで微笑ましい動物たち

ピエール・ボナール『白い猫』1894年、『大きな庭』1895年、いずれもオルセー美術館

『白い猫』1894年、『大きな庭』1895年、いずれもオルセー美術館

私のおすすめは、ボナールが描く犬や猫といった動物たち。ボナールの描く動物たちは、みな可愛らしくユーモラスな姿をしており、ボナールの優しい目線が感じられます。

今回のピエール・ボナール展の音声ガイドは、神田沙也加さんが「ボナール家の猫」に扮するというユニークなものになっていますので、動物好きの方はボナールが描く動物たちの姿と共に音声ガイドもチェックしてみてください。

明るい色彩・視神経の冒険にシフトした20世紀のボナール

『浴盤にしゃがむ裸婦』1918年、『ル・カネの食堂』1932年、いずれもオルセー美術館

『浴盤にしゃがむ裸婦』1918年、『ル・カネの食堂』1932年、いずれもオルセー美術館

ジャポニスムに傾倒していたボナールですが、20世紀に入ると、見たもの・視界に入ってきた光景の印象を絵画化する「視神経の冒険」にシフトし、印象を鮮やかな色彩や淡い色彩でまとめた作品を制作するようになります。ボナールは妻マルトの入浴姿を多数絵画に残していますが、裸婦像もこの頃から明るい色彩に変化しました。

今回のピエール・ボナール展には、『ル・カネの食堂』『浴盤にしゃがむ裸婦』など、ボナールが一瞬の感覚で捉えた美しい色彩の絵画や明るい陽射しを感じる裸婦画も多数展示されています。

初期から20世紀へと章を追うごとに変化していくボナールの世界が楽しめる展覧会です。

ピエール・ボナール展 作品紹介

国立新美術館にて開催中のピエール・ボナール展に展示されている作品を何点かピックアップしてご紹介します。

ピエール・ボナール『庭の女性たち』

ピエール・ボナール『庭の女性たち』1890-1891年 オルセー美術館
作品名:庭の女性たち
制作者:ピエール・ボナール
制作年:1890-1891年
所有者:オルセー美術館

ピエール・ボナール『ボート遊び』

ピエール・ボナール『ボート遊び』1907年 オルセー美術館
作品名:ボート遊び
制作者:ピエール・ボナール
制作年:1907年
所有者:オルセー美術館

ピエール・ボナール『桟敷席』

ピエール・ボナール『桟敷席』1908年 オルセー美術館
作品名:桟敷席
制作者:ピエール・ボナール
制作年:1908年
所有者:オルセー美術館

ピエール・ボナール『化粧室あるいはバラ色の化粧室』

ピエール・ボナール『化粧室あるいはバラ色の化粧室』1914-1921年 オルセー美術館
作品名:化粧室あるいはバラ色の化粧室
制作者:ピエール・ボナール
制作年:1914-1921年
所有者:オルセー美術館

ピエール・ボナール『ル・カネの食堂』

ピエール・ボナール『ル・カネの食堂』1932年 オルセー美術館
作品名:ル・カネの食堂
制作者:ピエール・ボナール
制作年:1932年
所有者:オルセー美術館

ピエール・ボナール『花咲くアーモンドの木』

ピエール・ボナール『花咲くアーモンドの木』1946-1947年 オルセー美術館
作品名:花咲くアーモンドの木
制作者:ピエール・ボナール
制作年:1946-1947年
所有者:オルセー美術館

ピエール・ボナール展の混雑状況

ボナール展の混雑状況

国立新美術館・ボナール展は、会期初日から現在までのところ、長い行列や大きな混雑、入場制限などは見られませんが、週末の一部時間帯でチケット売り場や入場口、会場内に混雑が見られるようになってきています。

高校生の無料観覧日に指定されている11月14日(水)~11月26日(月)のうち3連休11月23日(金)~11月25日(日)は混雑が予想されます。

ピエール・ボナール展が開催されている国立新美術館では、2018年10月24日より東山魁夷の展覧会も開催されています。東山魁夷展と併せてボナール展を鑑賞される方が増える11月以降、特に会期終了が近づく11月下旬からは混んでくると思われます。

ピエール・ボナール展は国立新美術館で開催されている展覧会としては比較的ゆったり鑑賞することができますが、早めの鑑賞が吉です。

ピエール・ボナール作品テレビ放送日

テレビで取り上げられた展覧会は、放送後に行列・混雑が起こりやすくなります。今後テレビ放送が予定されているピエール・ボナールの特集番組は以下の通りです。

11/24 (土) 22:00 ~ 22:30 テレビ東京
美の巨人たち ボナール『黄昏(クロッケーの試合)』日本かぶれの画家の新絵画

ボナール展 混雑に関するSNSの感想

ピエール・ボナール展の感想・評判・口コミ

ピエール・ボナール展、SNSでの感想・評判・口コミを集めました。

ピエール・ボナール展 開催概要・チケット・アクセス

ボナール展 開催概要

開催会場:展覧会名オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展
開催会場:国立新美術館
開催期間:2018年9月26日(水)~ 2018年12月17日(月)
開館時間:10時00分~18時00分
※毎週金・土曜日は20時まで(ただし9月28日(金)、29日(土)は21時まで)
※いずれも入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日
※休館日は追加・変更になる場合あり
公式サイト:http://bonnard2018.exhn.jp/

ボナール展 チケット

チケット料金

早割券・前売券の取り扱いは終了しました

当日券
一般:1,600円
大学生:1,200円
高校生:800円
※中学生以下は無料 

11月14日(水)~11月26日(月)は高校生無料観覧日(要学生証)

チケット購入方法

ボナール展の早割券・前売券の取り扱いは終了しました

当日券の購入は、国立新美術館チケット窓口(開館日のみ)、公式オンラインチケット、チケットぴあ(Pコード:768-996)、ローチケ(Lコード:32551)、セブンチケット(セブンコード:062-686)などが利用できます。

詳しくはボナール展公式サイトのチケット情報からご確認ください。

ピエール・ボナール展公式サイト
チケット情報:http://bonnard2018.exhn.jp/ticket/

ボナール展・会場アクセス

国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木7丁目22−2

ボナールに会えるフィリップス・コレクション展

2018年10月17日より開催のフィリップス・コレクション展(東京・三菱一号館美術館)にも『犬を抱く女』『棕櫚の木』などボナールの作品が複数点展示されています。こちらもおすすめです。

フィリップス・コレクション展の見どころ・混雑・感想・割引チケット
三菱一号館美術館で開催中のフィリップスコレクション展。西洋美術の巨匠がずらりと並ぶ展覧会の混雑状況、見どころ、感想・評判、フォトスポット、チケットのお得な割引サービスなどをご紹介します。実際に出かけてきたレポート付きです。
ピエール・ボナールの生涯と代表作・作品解説
ピエール・ボナールは、19世紀後半~20世紀前半に活躍したナビ派のフランス人画家です。浮世絵や日本画の影響を強く受けたボナールは「日本かぶれのナビ」とも称されました。愛妻が入浴する姿を何点も描いたことで知られており、ポスター制作や版画家としても実績を残しています。
2023年 展覧会スケジュールカレンダー
2023年、話題の展覧会や美術ファンおすすめの展覧会を月別スケジュールカレンダーに。各展覧会の見どころ、混雑予想、口コミ・評判、チケットなど最新情報にリンクしています。
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