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ドナテッロの生涯と代表作・作品解説

ドナテッロとは?

初期ルネサンスの彫刻家ドナテッロ

ドナテッロ(Donato di Niccolò di Betto Bardi,ドナート・ディ・ニッコロ)は、初期ルネサンスを代表するイタリア人の彫刻家です。

ドナテッロはギベルティの工房で助手を務めた後、金細工師として生計を立てるようになり、そしてローマで古代彫刻制作を始めます。まるで演劇のように心理描写まで表現するドナテッロの彫刻は、ルネサンスの先鋒ともいえるものでした。

彫刻家ドナテッロの特徴・作品鑑賞ポイント

「再生」を意味する初期ルネサンスにおいて、写実性が高く解剖学的にも正確なスタイルを数々生み出したドナテッロの彫刻は、それまでのゴシック様式を打破し、優美で調和のとれた古代ギリシャ・ローマの芸術復興に多大な影響を与えるものとなりました。裸体で立つダヴィデ像は古代以来初の裸体像としても知られています。

バザーリの著書では「ミケランジェロの精神が芽生えている」と評されたドナテッロ。ドナテッロとミケランジェロは、すでに完成していた古典のフォルムを再生させただけでなく更なる高みを極めたこと、2人とも気難しい性格で若いうちから才能を爆発させたこと、これらの点で共通点が見られます。

ドナテッロ以降、さまざまな彫刻家が登場しましたが、ドナテッロと肩を並べられるのはミケランジェロだけだったとも言われることからも、彫刻家ドナテッロの偉大さがわかるでしょう。

ドナテッロの作品・代表作

ドナテッロ『聖ゲオルギウス』

ドナテッロ『聖ゲオルギウス』 1415-1417年

ドナテッロ『聖ゲオルギウス』は、武具馬具組合からの依頼で作られた彫刻。以前はこの聖ゲオルギウスの大理石彫刻像はオルサンミケーレ教会外面に立っており、現在はバルジェロ美術館に保管・展示されています。

彫刻の足元の台座には王女を救うためにドラゴンを倒す聖ゲオルギウスの姿が浮浅彫りされています。ドナテッロは彫刻の表面を石ではなくまるで絵画のように彫ることで遠近感を表現しており、これは初期ルネサンスの遠近法としては画期的だったと考えられます。

聖ゲオルギウスの右手には元々は戦いの証である武器が握られていましたが現在はありません。

英雄・聖ゲオルギウスは鎧をまとった聖人として知られ、武器製造者や武器商人たちの間では守護聖人的な存在です。聖ゲオルギウスのくっきりとした輪郭と眉をひそめた険しい表情は固い決意を表しており、また今にも動き出しそうに前のめりな姿勢はいつでも戦える態勢であることを表しています。

ドナテッロが得意とする精神的内面が表れた彫刻です。

作品名:聖ゲオルギウス
作者:ドナテッロ
制作年:1415-1417年
種類:大理石彫刻
所有者:バルジェロ美術館(イタリア・フィレンツェ)

ドナテッロ『ダヴィデ』

ドナテッロ『ダヴィデ像』

By Patrick A. Rodgers

ドナテッロ『ダヴィデ』は、ドナテッロのローマ滞在後の作品であり、2本足で立つ裸体像としては古代以来初となる作品です。おそらくメディチ家のために制作されたものだと考えられます。

ドナテッロは人体の運動可能な関節に着目しており、このダヴィデ像は、まさに関節を感じる人間らしい写実性に富んだ彫刻となっています。ペリシテ軍の巨人ゴリアテの頭部を踏みつけた少年ダヴィデの姿は、若者らしい瑞々しい肌の弾力を感じさせる中世的な体つきで、ポーズには古代彫刻の典型であるコントラポストが採用されています。

ドナテッロはこのダヴィデ像を作るのに大変な苦心をし、制作中にはダヴィデ像に向かって暴言を吐く八つ当たりまでしていたといわれています。

このブロンズ製のダヴィデ像よりも前に大理石製のダヴィデ像も作られており、現在はどちらもバルジェロ美術館所蔵となっています。

作品名:ダヴィデ像
作者:ドナテッロ
制作年:1430-1450年
種類:ブロンズ
寸法:高さ158.1cm
所有者:バルジェロ美術館(イタリア・フィレンツェ)

ドナテッロ『マグダラのマリア』

マグダラのマリア 1450年代後半

I, Sailko

ドナテッロ『マグダラのマリア』は、新約聖書に登場する人物であるマグダラのマリアの彫刻。

マグダラのマリアは新約聖書中の登場するイエスの死と復活を見届けた女性であり、聖母マリアと並びキリスト教美術では度々モデルとなっている女性でもあります。

キリスト教美術では香油の壷を持った姿で表現されることが多いのですが、ドナテッロ版マグダラのマリアは、頬が痩せこけ、皮膚はしなび、ボロ布をまとった姿で手を合わせているのが特徴的であり、大きなインパクトを放っています。

作品名:マグダラのマリア
作者:ドナテッロ
制作年:1450年代後半
所有者:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂ドゥオーモ付属美術館(イタリア・フィレンツェ)

ドナテッロ『ガッタメラータ騎馬像』

ドナテッロ『ガッタメラータ騎馬像』

ドナテッロ『ガッタメラータ騎馬像』は、傭兵隊長からヴェネツィア共和国軍の総司令官となり、パドヴァで亡くなったエラズモ・ダ・ナルニ(Erasmo da Narni)通称ガッタメラータのブロンズ製の騎馬像。サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂そばのサンタントニオ聖堂広場に設置されています。

作品名:ガッタメラータ騎馬像
作者:ドナテッロ
制作年:1453年
所有者:サンタントーニオ・ダ・パドヴァ聖堂前サンタントニオ聖堂広場(イタリア・パドヴァ)

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