- ギュスターヴ・クールベ 画家プロフィール
- ギュスターヴ・クールベの代表作
- ギュスターヴ・クールベの有名絵画(1/3頁)
- ギュスターヴ・クールベ『アルプスの大パノラマ』
- ギュスターヴ・クールベ『アルフレッド・ブルヤス』
- ギュスターヴ・クールベ『エトルタ海岸、夕日』
- ギュスターヴ・クールベ『オルナンのナアン橋』
- ギュスターヴ・クールベ『オンフルールの海』
- ギュスターヴ・クールベ『シャルル・ボードレール』
- ギュスターヴ・クールベ『ジュラ山脈の流れ』
- ギュスターヴ・クールベ『シヨン城』
- ギュスターヴ・クールベ『スイスの山小屋』
- ギュスターヴ・クールベ『スペインの女』
- ギュスターヴ・クールベ『セーヌ河畔のお嬢さんたち』
- ギュスターヴ・クールベ『ゼリ・クールベ』
- ギュスターヴ・クールベ『ドイツの狩人』
- ギュスターヴ・クールベ『ノルマンディーの海』
- ギュスターヴ・クールベ『ノルマンディーの海岸』
ギュスターヴ・クールベ 画家プロフィール
写実主義の画家 ギュスターヴ・クールベの生涯
ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)は、写実主義を代表するフランスの画家です。
1839年末にパリに出てきたクールベは、当初予定していた法律家への道を取りやめ画家を目指すようになり、アカデミー・シュイスに通い、ルーヴル美術館で模写に励みました。
当初はネオバロック的なロマン派の画家として画家人生をスタートさせたクールベは、反体制的な政治的な思想もあり、古典主義的なボザールの理念に反発、写実主義へと傾倒していきます。
徹底的に見たままに再現する 写実主義
躍動感溢れるドラマティックな絵画が多かったロマン主義から一転、写実主義は日常生活のなかから選んだテーマを美化せず現実的に描き出しました。
クールベが生きた当時、ヨーロッパ全土には革命の嵐が吹き荒れており、その影響を受けたクールベは現代の画家らしく、自分の経験による、見たままの生きた芸術をつくることに注力するようになります。
「私は天使を描くことはできない。私は天使なるものを見たことがないからだ」
というクールベの名言は、リアリズムの作風に傾倒していたクールベの人物像をよく表しています。
画家として初めて個展を開催したクールベ
アカデミーの常識を次々と打ち破ったクールベは、自身の大作『画家のアトリエ』と『オルナンの埋葬』がパリ万博博覧会への出品を拒否されると、博覧会会場の向かいの土地にバラック小屋を急造し、画家として初めての個展を開催します。
初個展のパンフレット序文には反アカデミスムを掲げた「レアリスム宣言」が記されました。
印象派絵画への道を開いたクールベ
アカデミックな芸術以外は受け入れられることが難しく、慣例から外れた作品を制作し非難されることは芸術家人生にも関わる一大事だった時代。
ありのままを等身大で描くクールベの作品は保守的な批評家やサロンから大不評を買いました。
共和主義思想を支持していたクールベは、貴族やブルジョワが支持するサロンへの対抗心もあり、自身の作品への不評・批判に徹底的に反発すると、芸術家の自由な表現を後押しし、パトロンとの結びつき以外の絵画制作を促進していきます。
それまでの様々な常識を打ち破ったクールベの姿勢と作品は、後の芸術家たちの道を大きく開き、クールベは高く評価される画家となりました。
晩年はスイスへ亡命したクールベ
普仏戦争後に勢力を拡大したパリ・コミューンでコミューン美術委員会議長を務めたクールベは、1871年にパリ・コミューンの騒乱に巻き込まれる形で逮捕されると、莫大な費用の支払いを命じられ、作品も没収されてしまいます。
失意のうちにスイスに亡命したクールベは、58歳のときに亡命先で亡くなりました。
ギュスターヴ・クールベの作品の特徴
人々の厳しい現実もありのままに描いたクールベ
フランスの田舎で生まれ育ったギュスターヴ・クールベは、絵具を厚塗りする力強い技法で、厳しい現実を生きる地に足を着けた人々の暮らしや、海や森といった自然、自然に暮らす動物などを作品の主題としました。
たとえば農村で生きる人々を主題とした作品でも、クールベの作品からはバルビゾン派の作品のような哀愁や感傷は感じられません。そういった感情を誘うような構図も用いません。ただあるがままの姿を徹底した写実主義で描いているのが特徴です。
イケメン風?クールベの自画像は自信の表れ
クールベは自画像も多く制作しました。恋人と共にいる自画像や負傷した人物に自らを投影した自画像など、シーンは違えどどの自画像もナルシスティックなイケメン風の雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
初期に制作された作品が多いこともあってか、ロマン主義的な傾向、クールベの自信家な一面が垣間見えます。
ギュスターヴ・クールベの代表作
ギュスターヴ・クールベ『石割り人夫(石割る人)』
作品名:石割り人夫(石割る人)
制作年:1849年
所蔵先:戦争爆撃により焼失
ジャンル:人物画
ギュスターヴ・クールベ『オルナンの埋葬』
作品名:オルナンの埋葬
制作年:1849-1850年
所蔵先:オルセー美術館
ジャンル:人物画
ギュスターヴ・クールベ『画家のアトリエ』
作品名:画家のアトリエ
制作年:1854-1855年
所蔵先:オルセー美術館
ジャンル:寓意画
ギュスターヴ・クールベの有名絵画(1/3頁)
ギュスターヴ・クールベ『アルプスの大パノラマ』
作品名:アルプスの大パノラマ
制作年:1877年
所蔵先:クリーヴランド美術館
ジャンル:風景画
キーワード:
ギュスターヴ・クールベ『アルフレッド・ブルヤス』
作品名:アルフレッド・ブルヤス
制作年:1854年
所蔵先:ファーブル美術館
ジャンル:肖像画
キーワード:男性の肖像
ギュスターヴ・クールベ『エトルタ海岸、夕日』
作品名:エトルタ海岸、夕日
制作年:1869年
所蔵先:新潟県立近代美術館・万代島美術館
ジャンル:風景画
キーワード:1日の時間(夕方)、海・海岸、
ギュスターヴ・クールベ『オルナンのナアン橋』
作品名:オルナンのナアン橋
制作年:1837年
所蔵先:クールベ美術館
ジャンル:風景画
キーワード:
ギュスターヴ・クールベ『オンフルールの海』
作品名:オンフルールの海
制作年:1841年
所蔵先:リール宮殿美術館
ジャンル:風景画
キーワード:海・海岸
ギュスターヴ・クールベ『シャルル・ボードレール』
作品名:シャルル・ボードレール
制作年:1848-1849年
所蔵先:ファーブル美術館
ジャンル:肖像画
キーワード:本、読書、男性の肖像
ギュスターヴ・クールベ『ジュラ山脈の流れ』
作品名:ジュラ山脈の流れ
制作年:1872-1873年
所蔵先:ホノルル美術館
ジャンル:風景画
キーワード:
ギュスターヴ・クールベ『シヨン城』
作品名:シヨン城
制作年:1874年
所蔵先:クールベ美術館
ジャンル:風景画
キーワード:
ギュスターヴ・クールベ『スイスの山小屋』
作品名:スイスの山小屋
制作年:1874年
所蔵先:プーシキン美術館
ジャンル:風景画
キーワード:
ギュスターヴ・クールベ『スペインの女』
作品名:スペインの女
制作年:1855年
所蔵先:フィラデルフィア美術館
ジャンル:肖像画
キーワード:女性の肖像
ギュスターヴ・クールベ『セーヌ河畔のお嬢さんたち』
作品名:セーヌ河畔のお嬢さんたち
制作年:1856年
所蔵先:プティ・パレ美術館
ジャンル:人物画
キーワード:河川・運河、ドレス
ギュスターヴ・クールベ『ゼリ・クールベ』
作品名:ゼリ・クールベ
制作年:1847年
所蔵先:サンパウロ美術館
ジャンル:肖像画
キーワード:女性の肖像
ギュスターヴ・クールベ『ドイツの狩人』
作品名:ドイツの狩人
制作年:1859年
所蔵先:レンヌ美術館
ジャンル:人物画
キーワード:鹿、犬、帽子、
ギュスターヴ・クールベ『ノルマンディーの海』
作品名:ノルマンディーの海
制作年:1867年
所蔵先:プーシキン美術館
ジャンル:風景画
キーワード:海・海岸、
ギュスターヴ・クールベ『ノルマンディーの海岸』
作品名:ノルマンディーの海岸
制作年:1872-1875年
所蔵先: ワシントン・ナショナル・ギャラリー
ジャンル:風景画
キーワード:海・海岸、船・舟・ボート