セザンヌ

セザンヌ『天使像のある静物』

投稿日:2017年8月28日 更新日:

セザンヌ『天使像のある静物』

作品名『天使像のある静物』

セザンヌが1895年に描いた『天使像のある静物』は、石膏のキューピッド(天使)を中心にたまねぎや果物を配置したセザンヌらしい静物画。『石膏のキューピッド像のある静物』『キューピッドのある静物』とも呼ばれます。キューピッドの体が細長く伸び、ねじれている様子はマニエリスムの雰囲気も感じられます。作品世界の空間が全体的に左側に傾斜していますが、下部に置かれた果物や野菜で赤味と重心を加え構図を壊すことなくバランスを取り雰囲気をまとめあげているところにセザンヌのこだわりと技を感じることができる作品です。

こうした巧みなセザンヌの絵画技法は『林檎とオレンジ』や『果物籠のある静物』『たまねぎのある静物』『桃と梨のある静物』などでも見ることができます。

『天使像のある静物』作品情報

Nature morte avec l’amour en plâtre
作者:セザンヌ(ポール・セザンヌ)
製作年:1895年
種類:油彩/板に紙
サイズ:71cm×57cm
所蔵先:コートールド・ギャラリー(イギリス)

作者ポール・セザンヌはこんな人

ポスト印象派の代表的な人物ポール・セザンヌは、ひとつの物を様々な視点から捉えて描く方法で一躍有名になった画家です。対象物を様々な視点から捉え1枚のキャンバスにまとめると、そこにはゆがみが生じます。そのゆがみをセザンヌは絶妙なバランス感覚で捉え、ゆがみがあるからこその構図に仕上げてきました。セザンヌの静物画や人物画にはこうした技が巧みに盛り込まれており、それはピカソやブラックら後世の画家に影響を与えることになりました。『現代絵画の父』と呼ばれるまでの成功の秘訣はこうしたポール・セザンヌの強いこだわりによるものといえるでしょう。

ポール・セザンヌと繋がりの深い人

幼馴染であり後に文豪となったエミール・ゾラ、同じくポスト印象派時代を生きたフィンセント・ファン・ゴッホポール・ゴーギャンなどが挙げられます。

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